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夕張炭鉱が隆盛を極めていた頃、夕張の農家は貧しさの極致にあったという。

厳しい環境に加え、やせた火山灰土の土地で、獲れる作物は限られていた。

地元の農家は、生き残りをかけて、地元で生産されていたメロンの改良に乗り出した。

当時、わずかに地元で生産されていたメロンがあった。

『スパイシー・カンタロープ』という品種で、ラグビーのボールのような形をした、赤肉

で香りがよかった。でも、甘みがなく、地元では砂糖をかけて食べていた。

立ち上がった農家は、売れるメロンを作るため、交配する種を求めて全国を飛び回った。

その結果、『アールス・フェボリット』という品種に出合った。

丸い形をした、網目がきれいで、甘かった。

『スパイシー・カンタロープ』と『アールス・フェボリット』

この二つの品種を交配させて、生まれたのが夕張メロン(夕張キング)であった。

つまり、夕張メロンは、『F1種(雑種一代強勢)』なのです。

私たちが、この夕張メロンを食べて、その種を採って畑に蒔いても夕張メロンはできないでしょう。

F1種とは、その特徴を一代目にしか発揮しないのである。

一代強勢とは、交配したときの父親と母親の優れた性質を、その子一代に限り発揮する遺伝学上の特性をいいます。

だから、夕張の農家は死にもの狂いで得た、既得権を守れるのである。

これは一つの“村おこし”という点でも、成功した一例でしょう。

しかし…世界では…

この種の遺伝学上の特性を活かし、種子の世界的な支配が行われてきたのである。

本来作物は、芽→花→実→種…を永遠に繰り返して行く中で、その土地固有の作物になり、それぞれの大地の上で、多種多様な作物を形成してきた。

地産地消とは、その土地の気候風土に合った作物を食するということでもあるのです。

しかし現在、農作物の種子の多くは国外から輸入するようになってしまった。

その土地で栽培したものであっても、その『種子』は常に外国産ということになる…

私たちは、それでもその土地のものを食べているといえるのでしょうか…
(種の開発がその地元である夕張メロンとは、大きな違いである)

しかもその輸入した種は、F1種が多くなっている。

農家は、いつしかその土地固有の種子を失い、毎年種子を海外から購入するようになってしまった。

いったい農家は、いや日本は何を失ってしまったのか…


ある市で、食の安全を話し合う大きなシンポジュウムが開かれました。

その壇上に上がった農家の代表者が…

『種も吟味して買っています…』と言ったことに対して

会場に集まった450人の市民の中から、

『種取りもしないような農家はダメだ!』という声が上がったそうです。

…一般市民はまだ気づいていないのです。

ほとんどの農家は、種取りをしたくても、代々作物を作ってゆける種など、とっくに失っているのです。


もしも…もしもこの温暖化で、世界的に農作物が不作となり、日本の食糧輸入がストップしたとき、

日本の農家に種子さえの残っていれば、まだ望みがあるものを…


夕張では、その夕張メロンの親種は金庫に保管されているそうです。


私たち日本人はいつのまにか、何より大切なものを失っておいて、それに気づかないめでたい
国民になってしもうた…

閉じる コメント(13)

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F1種はそういう意味だった んですね。。。すっかりいいのかと勘違いしてました…(天然)実家でもやはり種は農協から買っていると言ってました。。。

2007/5/23(水) 午後 11:19 ange

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目先はいいのです。粒がそろっていたり、病気につよかったりで…だから農家はF1を購入してしまいます。その農協はどこから種を仕入れているのでしょう。例えばトウモロコシの種だったら100%アメリカ産ですね。

2007/5/24(木) 午前 0:54 [ pyonepyone ]

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夕張メロンが絶滅の危機だと報道していましたが、いろいろと事情があるのですね・・・。
そういえば確かに昔は、必ず種用ってのを作ってたわぁ。けど、今じゃ種も苗も手軽に買えて便利だから、種を残すという作り方はしていませんものね。

2007/5/24(木) 午前 9:57 yor*p*ku5

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毎年猫の額ほどのベランダでこの時期にバジルの苗を2本買って植えます。2本でもどんどん葉が出るので、夏の間買うこともなく重宝します。去年は種を取っておいたので、今年は種から蒔きました。今可愛い芽が出ています。大きく成長してくれるかどうかは解りませんが、種から蒔くのがこんなに大切な事とは知りませんでした。いつも学ばせていただき感謝です。

2007/5/24(木) 午前 10:49 natural-being

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ヨロピクさん、日本の農家はいつの間にか種を残さなくなっていました。ところが、逆にアメリカの穀物メジャーなどは、世界中の種を集めています。そして、そこから産まれるF1の作物を、世界に売りつけています。

2007/5/24(木) 午後 11:33 [ pyonepyone ]

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Naturalさん、これからは種が財産になっていきます。

2007/5/24(木) 午後 11:36 [ pyonepyone ]

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自家採種出来ないものを何も知らされず買わされている現状は、単なる自立出来ない消費国家です・・この現実は是非とも広めたいものですネ♪ポチ♪こうもり

2007/5/25(金) 午前 2:03 こうもり

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日本が独立国というのは幻想です。

2007/5/25(金) 午前 6:31 [ pyonepyone ]

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今から15年ぐらい前、ある会社に勤めていた折、合宿をして農業研修会をすることになり、参加しました。その時初めて指導してくれた農業関係者からF1の話を聞きました。その事実に私たちは一応に驚きました。驚いた我々の顔をみて、話をした農業関係者が逆に驚いているのです。すでに関係者には当たり前のことだったのです。

2007/5/25(金) 午前 6:52 [ pyonepyone ]

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その時、すぐにお袋に電話をして聞いてみたのです。この前送ってきたトウモロコシの種はどうしているのかを。「種はアメリカ産のものをいつも買っている…」と言う答えが返ってきました。みんな当たり前のように答えるのですが、初めて知った我々には大きな疑問が残ったのです。

2007/5/25(金) 午前 7:03 [ pyonepyone ]

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補足ですが、もちろん海外ばかりでなく、F1の種は日本の企業でも盛んに開発しています。ややこしいですが、その日本の企業が海外に拠点を置いて開発をしているケースも多いのではないかと思います。

2007/5/25(金) 午前 7:13 [ pyonepyone ]

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あ、…さらに恐ろしいこと(?)を思い出しました。イネの品種改良をしている学者が書いた本の内容です。研究開発費がかさんで、なかなか研究が進まない段階にきたある日に、ユダヤ系の財団(?)から突然寄付金が届いたということが書かれてありました!…どいうことなのか色々憶測はできますが…世の中、凡人には考えの及ばない仕組みになっているのかもしれません…

2007/5/25(金) 午前 7:26 [ pyonepyone ]

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F1種だろうが実を結び種ができればその種からの栽培は可能でしょう。F1種と同じ性質は期待できないというだけで。倍数体処理で種ができないのとは訳が違う。そしてF2種を交配し、それを続けて行けば原種に到達することもできるし、逆に突然変異種を入手できる可能性もある。要は長期間根気よく作業を続けられるかどうかだけです。妙な危機意識煽ってどうしようと言うのですかねえ?

2016/8/17(水) 午後 5:48 [ あらあら ]


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