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さていよいよVOYも佳境なわけですが、なかなかの良エピですので紹介します。まずはあらすじから。 ある星の囚人護送船を救助したところ、そこに乗っていたのは死刑囚だった。惑星連邦では死刑を野蛮とみなして制度として採用していないため、艦長以下クルーの心境は複雑だ。しかし「艦隊の誓い」があるため、異文化は尊重せねばならない。 看守の暴力で負傷した囚人をセブンのナノクローブで治療したところ、この男が凶暴だったのは脳神経の異常が原因だったと判明した。セブンやドクターはこの囚人が更正したと主張し、上訴できるように働きかけた。この男は被害者遺族と通信して、自分の脳神経が変化し、反省していることを伝えた。しかし、結局この男の上訴は棄却されてしまう。 というお話でした。このエピソードは、SFの姿を借りた現代劇としてのスタートレックの真髄であるといえましょう。実質的には死刑が存在しないに等しいアメリカの、死刑に対する複雑な思いが伝わってきます。「死刑は良くないもの」という基本理念が一貫してあるわけですが、やはり死刑に対する賛成意見というものもなくはないようですな。以下、私見を述べます。 個人的には、死刑は大賛成です。もっとガッツンガッツン死刑を増やして然るべきだと。ちょっと考えてみても下さいよ。確かに犯人だって人間ですから、反省の一つや二つはするでしょう。で、どうなります?反省したらまた社会にリリースするわけです。こいつがお勤めを終えても再び犯罪を犯すようなら、それこそ死刑にしちまえばいいでしょう。ですがね、普通に社会復帰したらと思うとゾッとするわけです。 殺人犯がちょっと反省して見せたくらいで社会に戻り、場合によっちゃ結婚したり子供作ったりするんですよ。あなたが被害者だとして想像して下さい。あなた乃至はあなたの大切な人を殺した人間(現在日本では殺人以外で死刑になることはまずありません)が異性と愛し合い、子供や孫に囲まれて、幸せそうに人生を謳歌している光景を。許せますか?アタクシ人間の器が小さいので、こんなの絶対許せません。 現在日本の刑罰というのは、欧米に追従して懲罰ではなく教育の側面を強くしております。もちろん、教育は重要です。しかしそれは、社会に再放流して問題のない人間に対しては重要なんであって、社会に戻してはならない人間には不要です。もっと懲罰的であっていい。 殺されてしまった被害者は、もう泣いたり笑ったりできないんです。美味いものを食って舌鼓を打つことも、素敵な異性と出会うことも、子供や孫の顔を見ることも叶わんのです。それなのに、加害者にそれを与えていいんでしょうかね?とてもいいとは思えません。自分は、このエピソードに出てくる被害者本位の法制度の方が、よほど理にかなっていると思います。全然問題がないわけじゃないですが、少なくとも死刑廃止論なんぞよりもずっと健全だと思います。
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