とんこつの国からこんにちは

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VOYを観終えて

 今日はバイト休みです。

 ようやく昨晩、VOYを観終えました。一話も漏らさず全話鑑賞した、二つ目のスタートレックです。今日はその総評を、いくつかの項目に分けて述べてみたいと思います。

●ストーリーの流れ
 VOYには、TNGにはなかったモノがありました。それは、この172話にわたる長大な物語を一本貫く「地球への帰還」というテーマです。TNG(そして恐らくTOSも)が『水戸黄門』的な一話完結・諸国漫遊の旅であったのに対し、VOYには明確な目的があったのです。
 しかしこの一大叙事詩として見た場合のアドバンテージを有効に生かせたかといわれると、少々疑問です。これは第七シーズンへの不満でもありますが、170話「偽りのクルー」まで通常の冒険劇だったというのに、171・172話のたった二話分でこの旅の決着をつけようとしているんですね。つまり、最後の二話だけテンションが異様に高く、170話までとの連続性が感じられないのです。172話もあるのだから、第七シーズンの半分くらい費やして徐々に盛り上げてゆき、地球帰還の物語を描けなかったものかと残念でなりません。もしかしたら米国人は長編が嫌いなのかもしれんですがね。

●脚本
 全体的にはそんなに悪くないと思うんですが、後半になるにしたがってある一つの問題が浮上してきます。キャラクターに頼りすぎる傾向です。特にEMH(ドクター)とセブンオブナインに対する脚本の依存っぷりには、少々引きますね。このツートップが存在しない場合、ヴォイジャーの物語自体が成立しないところまで来ています。
 確かに、人ならざる者が人間性を得てゆく過程というのは描きやすいでしょう。TNGでも、アンドロイド・データの例があります。しかしTNGでは、VOYのEMHやセブンほどにはデータに依存していませんでした。ここら辺は改善の余地があったかもしれません。

●映像
 こちらは、TNGまでに比べると格段に良いです。CGばかりは製作時の技術水準に左右されますんで目をつぶるとして、ロケが大幅に良くなっています。初期TNGなんかでは他の惑星の環境を再現する際、高校生の学芸会レベルのチープな屋内セットが多用されていたため、いくら俳優陣が迫真の演技をしてもしらけてしまう事が少なくありませんでした。それに引き換えVOYでは屋外ロケが多く、背景のシーンにも説得力が出たように思います。単に予算が増えただけかもしれませんが、それはそれでええです。

●キャラ
 ここは脚本に被る部分がありますが…。メインキャラでも、各人ごとにその魅力がえらく違います。EMHやセブンがそれはもう親切丁寧に細かいところまで描写されたのに対し、チャコティやキムなどはいてもいなくてもいいような存在として扱われていたように感じます。チャコティ・キム両者とも登場回数だけは他のキャラに劣らないのに、彼等の人間描写の浅さといったらありません。極めて薄っぺらい描き方しかしてもらえなかった彼等が可哀想です。

EMH>セブン>トゥボックorニーリックス>艦長>トム&ベラナ>【超えられない壁】>チャコティorキム

こんな感じで優先順位がついていたのではないかと思ってしまうのは自分だけでしょうかね。ENTでも感じましたが、バーマン&ブラガのコンビは地球人キャラが嫌いなんじゃないかと。
 更に、主人公たる艦長の描き方にブレがある気がしました。ある時は思慮深く優しい女性的なキャスリンだったり、またある時は聞く耳を持たない独断専行ワンマンヒステリーおばさんのジェインウェイだったりと、監督だか脚本家によって扱いが違いすぎる気がしますね。分裂気質なのかと感じてしまいます。

●俳優・声優
 こちらには特に問題を感じることはなかったです。

 まあざっとこんな感じでした。ええ、十分面白かったです。さ、次はDS9見るべー!

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