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「こ、ここだけど…」
「すごい行列だね…」
僕と彼女は列を横目に通り過ぎていった
行列に並ぶ人達はみな空腹を抱えた表情をし、満たされた表情で暖簾をくぐり出て行く人達がとても幸せそうに見えた。
“それは勝者と敗者みたいに…”
その店を諦め、評判の店を探し、路地裏から路地裏へと歩くが、どの店にも行列が並んでいて、抑え切れない空腹を抱えた僕と彼女は大通りへと出た。
すると、そこには歴史の積み重ねられた住居や倉…商店が並び。その通りをガイドマップ片手に歩く観光客で溢れていた。
“なんだろう…この街の感じ…昔その場にいたような…”
何故だか僕の心に変な感覚が入り込んでいた。
街の光景に呆然とする二人だが、その眼に手書きで書かれた貼り紙が飛び込んだ。
“十円饅頭あります”
その貼り紙に彼女と顔を見合わせ頷き合うと、貼り紙の店へと足を踏み入れた。
眼の前には木枠で組まれたガラスケースが置かれ、二段に仕切られたケースいっぱいに一口サイズの饅頭が色とりどり並べられ、彼女は膝を屈めて美味しそうに物色を始めた。
だが、僕は…。
“なんなんだこの感じ?以前に感じた事がある…”
緩やかに波を打っている土間。そこから一段上がった場所にはからは座敷が広がり、その奥の障子から柔らかな日差しが畳に投げかけられ、その障子の梁は長い年月で黒くすすけていた。
見上げると天井に貼られた板も、家を支える柱も黒くすすけ、その場所は長い年月で蓄積された歴史に溢れていた。
“これはまるで僕が育った家じゃないか!”
宮城県の小さな城下町 …涌谷町 …僕はその歴史彩られた小さな街で生まれ育った。
狭い路地裏…街の至る所に歴史が積み重ねられた建物が…そこは喜多方と似ていた。
その時、僕の記憶は過去へと遡っていた…。
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小説 第九章
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今週はその3までです(><)続きのその4、その5は木曜アップ予定〜そこまで我慢してくださ〜い!!
2011/5/22(日) 午後 9:11 [ qaq*64 ]
次が楽しみですね〜。
頑張ってください!
2011/5/22(日) 午後 10:21 [ KR-1 ]
qaqさん了解っ♪ヤッパリ小説の世界に入り混んで行きますっ♪ここからはどうなるのかな〜??昔話が始まるのかな??今後のみなみちゃんの行方は!?そして栗っこくんの仕事はどうなる!?ついでにパソコンは!?(爆)早く続きが始まらないかなぁー♪楽しみにしてますっ♪
2011/5/22(日) 午後 11:52 [ 機械小僧 ]
早く続きを〜
これ 自費出版したら売れるかも・・・?
2011/5/23(月) 午前 7:18
最近、仕事帰りの電車の中で読むのが癖になっています♪
疲れたおっさんの日常から解放されるひと時だなぁ(^O^)
2011/5/23(月) 午後 9:05 [ AD162 ]
KR−1さん こんばんは〜
頑張って書き上げますよ〜♪
これからどんでん返しをつけるか?
はたまた素直に行くか?悩んでま〜す!
2011/5/23(月) 午後 10:40 [ qaq*64 ]
機械小僧さ〜ん おいらもパソコンがどうなったか気になります(爆)
そして栗っこくんとみなみちゃんがこれから先どうなるのか?そしてミカンくんはチェーンロックを解除したのか(爆)
2011/5/23(月) 午後 10:42 [ qaq*64 ]
会長〜出版しちゃいますか〜!!
次の作品はHentai同好会の苦難をテーマにした作品を考えてますがいかがでしょうか?(爆)
2011/5/23(月) 午後 10:43 [ qaq*64 ]
AD162さん こんばんは〜
おいらの作品が心のオアシスみたいになってもらって嬉しいです!!
これから先主人公がどんな人生を選ぶのか?楽しみにしてください!
2011/5/23(月) 午後 10:46 [ qaq*64 ]