ヤマハ2スト気まぐれ日記(時々TWと山遊び)

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暑苦し日が続く今日この頃〜
 
プチオフ会しませんか〜??
 
夕刻、定義山で厚揚げ食べて暑さに負けない精力つけましょう!!(厚揚げで精力つくのか〜??)
 
…てな事で…
 
7月3日道の駅大郷でモロヘイヤソフト食べながら午後2時集合!!
 
んでもって午後3時義山の厚揚屋
 
こんないい加減な提案で良いのか〜
 
ちなみにおいらは慣らしも兼ねて久々の直キャブセパハンでの出動!!
 
ご意見&提案&参加したい方ブログコメ〜入れてね〜
「断崖絶壁の温泉に行けないみたいだから、この温泉に入ろうか?」
 
「うん!」
 
滑川温泉の看板を指差すと、彼女の表情は輝き。バイクを道端に停め、僕達は温泉へと歩き出した。
 
激しくうねってゆく渓流沿いの道を歩いてゆくと、山の傾斜地に這いつくばるように建てられた木造二階建ての旅館が現れた。
 
「すごい…こんなとこによく建てた…」
 
二人の口から出た感嘆。
 
その旅館の板張りの壁面や木枠の窓組みは長い年月をかけ色褪せ、土台の石組みは何重にも重ねられ苔むし、周りの風景と見事に調和していた。
 
「いつも上の温泉に行ってしまうから、ここに来るの初めてだ…」     
 
「栗っこくん!もったいない!身近にこんなにいい物があるのに来てないなんて!」
 
彼女にそう言われ恥ずかしくなっていく自分。
 
湯治場の雰囲気を漂わせる旅館。二人は石段をゆっくりと登り、軒下に着くと全身にまとわりついた雫を払い、玄関を潜った。
 
「すいませーん!」
 
忙しく動き回る音が響く旅館内、長い廊下の奥へ声を掛けると、弾んだ息の返事とスタスタと軽快に歩く音と共に廊下の奥から従業員が現れた。
 
「はーい!」
 
「入浴したいんですけど」
 
そう言うと、従業員は長い廊下の先を見て、申し訳なさそうな表情をした。
 
「あのー、いま内風呂が掃除中なので、混浴の露天風呂しか入浴出来ないんですけど…それでよろしければ…」
 
“えっ!ここもダメ!”
 
諦めた僕は彼女の方を見ると、どこか一点を見て、考え込んでいた。
 
「ここも駄目みたいだから、峠の茶屋に行こうか?」
 
そんな彼女にそっと声を掛けたが、その瞬間、彼女の表情は揺ぎ無く深い決意をした。
 
「私、入る!」
 
その言葉の意味に僕は一瞬理解出来ずに居た。
 
「バスタオルなんてないしタオル一枚しかないけど、大丈夫だよ!」
 
「えっ!混浴って…裸になるし…僕は男だってことだし…」
 
彼女の言葉の意味を理解すれば、理解していくほど、僕は動揺の境地にはまっていき。その時、キラキラと輝く彼女の瞳が僕を見つめた。
 
「たった一秒でも栗っこくんと時間を共有したいんだ」
 
その言葉と、瞳の前に、今まで動揺していた自分が急に恥ずかしくなり、何も言えなくなっていた。
 
二人は露天風呂へと向かい、長い廊下の先へと歩き出した。一歩一歩、歩く度に床がきしむ音が響いてゆく。
 
“交わす言葉が見つからない、いま言葉を出しても白々しい言葉しかでない”
 
ただ、歩いてゆく左手には客室を区切っている障子が廊下の果てまで続き、その反対側の木枠の窓。そのガラスの向こうにグレーに染められた世界が広がっていた。
 
廊下を抜けると、目の前には激しい爆音と共にうねり狂う渓流と共に、切立った断崖が現れた。
 
いつの間にか雨は小降りになり。そして自分達が旅館の裏側に出た事に気付いた。だが、相変わらず二人は言葉を交わせないままに、雨に濡れた石畳を歩き、男女別となった簡素な造りの脱衣所で分かれた。
降りしきる雨。傘をさした女子高生達が、物珍しそうに雨宿りしている二人を見て通り過ぎていった。
 
その視線の先に、雨具に着替え、ショーウインドーを鏡代わりに、モデル立ちや、ポーズを取って気取り、おどけている僕と彼女が居た。
 
荷物が濡れないように支度を終えると、進路を変えて旅は再スタートを切った。
 
大粒の雨に全身打ち付けられながらも力強く走ってゆくTWとセロー。 米沢市 街を抜けると。そこからは細く複雑に曲がり込みながら上へと続いてゆく林道になった。
 
親指を立てた右腕を真横にスッと伸ばし、後方へサインを送ると、即座に彼女からも親指を立てたサインが返され。僕はアクセルを開けた。
 
“大丈夫、彼女は着いて来る!”
 
針葉樹の巨木が道の両脇にうっそうと茂り、暗いタッチに塗られた光景が延々と続いていた。
 
やがて、道の両脇に立ち並んでいた巨木が途切れると視界は開け、片側には激しくうねっていく渓流。その反対側には切り立った岩壁が遥か頭上の果てまでそびえ、その先を見上げると垂れ込めた雲が岩壁を覆い降り始めていた。
 
正面を見ると滑川温泉の看板が立っていたが、僕達が目指す断崖絶壁の温泉はそこから更に山奥の果てまでゆく幻の秘湯。
 
バックミラーに映る彼女の姿をチラリ見ると、再び巨木が生い茂る樹林帯の中へと突入。
 
そこからは空に駆け登るかと思う程急な坂道と、きつく深く曲がりくねったカーブが続き、一気に低速ギアに落とし、険しい坂道へと挑む。
 
唸るエンジン音。後ろの荷物が振られながらも力強く登っていく。
 
“よしっ!もう少し…ここを越えたら、目標の温泉だ!”
 
だが、突如眼の前に現れた工事中の看板と、黄色と黒のしましまに塗られた衝立が道を塞ぎ。行く手を失った二人は険しい坂道の途中で立ち止まってしまった。
 
しかし、雨に濡れた路面。強くブレーキを握ってもバイクはズルズルと後ろへと引っ張られ、後方を見ると木々の間からは切れ落ちた断崖が迫っていた。
 
“ヤバイ!”
 
焦れば焦るほど何も解決策は思い浮かばず、時が過ぎる…。
 
その時だった。
 
「栗っこくん、ここでターン出来る?」
 
「う、うん、なんとか…」
 
「栗っこくん頑張ってね!私この先でターン出来る場所探してくる!」
 
そう言うと彼女は道を塞いだ衝立の僅かな隙間をすり抜け、上へと登り。僕はスリップしながらも両足で路面を蹴っ張り、TWの向きを変えると、滑川温泉の看板が立っている場所まで降りて彼女を待った。
 
“ふぅー、また予定変更かー…”
 
口から大きな息が洩れ、大粒の雨が身体中を打ちつける。額から流れる汗を拭うと、今降りて来た坂道を見上げ、彼女が戻って来るのを待っていた。
 
…が、彼女は一向に来る気配は無かった。
 
“どうしたんだ?”
 
心配する気持ちが募っていく…。
 
TWの方向を坂道へと向けたその時、雨音に交じってセローの排気音が聞こえ。見上げると、彼女が手を振りながら坂道を降りて来た。
 
「おっまたせー」
 
「みなみちゃんがなかなか来なかったから心配したよ!」
 
「ハハハ!ごめん、ごめん。あれからターン出来る場所を探しに登って行ったんだけど、すぐ工事現場にぶつかっちゃって…それで坂道あたふたしていたら工事のおじさんに助けられちゃった!」
 
胸を撫で下ろす僕に、彼女は照れて笑った。
 
「なーんだ、そうかー」
 
「ついでにおじさんからミカンもらっちゃった!それも熊本産だよ!」
 
「やっぱり名産地でしょ!」
 
彼女の両側の胸ポケットや腰のポケットはいっぱいに膨らみ、そのポケットの膨らみに二人はニコッと微笑んだ。

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