ヤマハ2スト気まぐれ日記(時々TWと山遊び)

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小説 第十章その7

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左手は寂しくなったけど。
 
「いま喋っていたの、昨夜の話に出た広島のヤクザ熊さんだよ!」
 
会話が終わって携帯を切り、こちらを振り向くと、僕にも同じ笑顔が注がれた。
 
「そうなんだ!」
 
「磨り減ったタイヤで長野県の林道を走っていたらパンクしたんだって!本当にドジだね〜」
 
「うん」
 
そんな彼女の表情は眩しく輝いていた。
 
「栗っこくん!洗濯取り込むから、ちょっと待ってね!」
 
彼女は再びコインランドリーの中へ、僕は通りの片隅に腰掛けると、どこからか聞こえるカラオケの伴奏に乗って唄う上機嫌な歌声と、それに合わせる手拍子。見上げると夜空には星がいっぱい散りばめられていた。
 
“心地いい”
 
「おまたせー!いよいよ温泉に行こうかー!」
 
「ちょっ…まだフラフラ…」
 
「なに言ってんの!」
 
そう言うと彼女は僕の手をぐいっと引き上げ、強制的に立ち上げられた。だが、膝に力が入らず、グラリ身体が傾き、その方向には彼女が…。そこから吸い寄せられるように彼女の方へと倒れ、次の瞬間、両腕は彼女の身体を抱きしめ、細くて柔らかな彼女の身体の感触といい香りを全身で感じた。
 
その時、僕が今まで抱えていた不安や葛藤、全ての感情が落ち着き、気持ちが安心していていった。
 
“このまま…ずっとこうしていたい…”
 
気が付くと、彼女の手が僕の背を抱きしめていた。
 
そして唇には柔らかい感触。
 
“彼女の唇が…!?”
 
瞬間、熱くなった身体。僕の中で何かが飛び、このまま深く深い場所に入ろうと彼女の背を探ろうとした時、僕の肩口をポンと軽く叩くと彼女は自ら少し離れニコッと笑った。
 
「温泉行こうか!」
 
「う、うん」
 
その一言で温泉へと歩き始めた二人、どこかぎこちなく、通りの突き当たりまで来た。
 
「あれっ?」
 
「えっ!」
 
共同浴場の明かりは消え、本日終了の札が入り口の前に掛けられ、二人は唖然と見上げていた。

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