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一応、今回のシーズンの火星を撮っておきました。
土星も載せておこう
いずれもシーイングが悪いのでこんなものしか撮れない。 |
惑星写真
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惑星といえば、土星。でも木星も。私の基本は惑星は見るだけをモットーにしてきましたが、WEB系カメラを入手してからは結構撮影しちゃってます。でもシーイングが悪い土地柄かうまく撮影できませんし、高感度惑星カメラは持ち合わせていないので、しばらく惑星写真は中止いたします。
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私の自宅で過去最高条件のシーイングになり、18cmF10マクストフカセグレンで最高の木星像が得られました。
ZWO ASI290MCカメラ
ビクセンSX赤道儀
REGISTAX V6にて処理
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ZWO社の赤いカメラが惑星からディープスカイまで世界を席巻している感が否めない状況になっていますが、私も昨年ZWO ASI290MCを買ってようやくまともに使えるようになってきました。
まだまだ惑星撮影のベテランの方々には及びません。 機材はいつものAG16+笠井トレーディング3枚玉5Xバローレンズ+ASI290MCカメラ |
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ZWO ASI290MCを買ってと言うか主砲を導入してからというもの当地はお世辞にもいいシーイングの日はほとんどありません。Pickeringの10段階表現でいうと我が家の平均は殆どの場合2前後です。
2017/05/02は比較的よくて6ぐらいです。
一年前の4/29の星像シーイングはこちらにリアルタイムの高感度カメラの像があるので、大体の様子はわかります。
実際の木星像はこんな感じです。
AG16+5Xバローレンズ+ZWO ASI290MCカメラ
REGISTAXで処理してこの程度が限度です。
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8/28に明治大学にてフィリピンからChristopher Go氏がやってくるということを知人のA氏から伺い、メンバーでもありませんが、参加してきました。前日まで3泊の出張に行っていたので、ヘトヘトでしたが、この機会を逃すといけませんので、惑星観測写真の名手の講演を拝聴しにでかけてきました。
現地には12:30ごろ到着し、早速A氏にご挨拶し、Go氏にご挨拶しました。
最初は定例通り、自己紹介です。
この会には初参加ですが、自分が学生の頃お会いしたことがある方々が多数いらっしゃいました。天文ブロガーの方、FBの方々、どこかの星祭りでお会いしたことのある方などなどかなりの時間がかかりました。
その後堀川氏の木星近況と次のシーズン展望でした。
次がGoさんの発表。Goさんは背が180cm以上ありますね。46歳とわたしよりだいぶお若い方です。
機材はセレストロンC14をアストロフィジックスの赤道儀に搭載しています。カラーカメラでは大気差補正プリズム(たとえばZWO社のもの)が必要であるが、モノクロカメラはLRGBを撮影するので、大気差補正プリズムはいらない。現在Goさんは現在ZWO社ASI-290MM+フィルターホイールに、LRGB、CH4(メタン)のフィルターを使います。バローレンズはアストロフィジックス社の色消しバローレンズである2" Advanced Convertible Barlow (BARADV)を使用している。C14には電動フ
ォーカサーを使っています。撮影カメラと赤道儀の制御、フィルタホイールの制御はすべてFireCaptureから制御しています。機材は30分以上外気とならすために、接眼部か挿入するタイプの冷却ファンを使用している。
それから、機材の設置場所のポイントとして、昼間の熱を反射する白い塗料を塗るとか水を撒いて温度を下げるとか上昇気流が起きないようにするようにし、できれば高いところに設置した方がいいということでした。
この辺は冥王星の発見者のトンボー博士の望遠鏡設置条件と似たことを言っていると思いました。
日本ではみなさんあまりつかっていないようですが、C14のミラーロックを使っているということでした。その理由は、木星とか天頂付近に来て子線通過した際にミラーロックしないと光軸がずれるからだそうです。
光軸調整は実際の星を使ってカメラを使って合わせているということでした。フォーカサーはクレイフォード式に改造されています。ピントはGフィルターで合わせたら、色収差はアストロフィジックスのバローに換えてからは色収差の影響がないので動かさないそうです。ピントの確認は、15秒位短く撮影して確認するそうです。
実際に撮影するときはWinJuposを使って撮影計画を立てているそうです。
実際の撮影はFireCaptureを使ってASCOM経由で赤道儀をコントロールして追尾し、撮影はフィルタを変更したセットをシーイングがいい場合は、4セット(合計撮影時間40から45分くらい)、シーイングが悪い場合は、6セット以上(1時間くらい)撮影しているそうです。それから時間や対象惑星のデータが記録されるので、FireCaptureのWinJuposのオプションチェックを忘れないようにしましょうということを言っていました。これはデローテンション機能を使って自転補正をする時に使うからです。この話を聞いていて、LRGBをだと自転が早い木星では位置が合わなくなると思っていたら、補正する機能があるソフトでもとに戻して合成するということだったんですね。妙に納得。キャプチャ条件ですが、ヒストグラムを見て80%から90%以内に収まるようにするそうです。ここで、みなさんびっくりと
いうことでした。ピントは衛星イオかオイローパで合わせるそうです。ここでさらにみなさんびっくり。
木星の場合ガンマはOFFだそうです。メタンバンドは感度が悪いので2X2ビンニングして撮影し、2分以上撮影します。必ずダークフレームを5フレーム以上撮影してスタック(平均かメディアンかは不明)します。それでノイズ除去処理をします。
次に土星の撮影のポイント説明。
土星は木星と違って暗いからゲインは100%に上げて、フレームレートを調整して、ヒストグラムはレッドとグリーンは70%以内に入るようにし、ブルーは50%以内に入るように調整しているそうです。
次に火星です。レッドがヒストグラムレンジで80%から90%に入るようにゲイン調整とフレームレイトを調整。グリーンは60から70%になるように調整、ブルーは50%付近になるように調整するそうです。火星の場合は、UV-IRブロックフィルタを使わないといけません。私はまだ使っていないけど買っておいてよかったと思いました。
次に画像処理ですが、撮影した画像は、AutoStackkert!!でバッチ処理しているそうです。理由は時間がかかるので、寝ている間にやらせたりするようです。これも家庭円満の秘訣ということをおっしゃっていました。後で歩きながらお話し
たら、奥様が怖いのでいろいろ気を使っているそうです。どこも同じですね。(笑) 私このソフト使っていないので、まずここから覚えないといけませんね。AutoStackkert!!で処理が終わった画像は、Registax V.5.1でWeveletフィルター処理をしています。
これが処理パラメータです。1と2と3しか使っていない! びっくり。
シーイングがいいので、これで十分なんです。
講演の最初の方に1.Seeing, 2.Seeing, 3.Seeingということを強調されていたのですが、まさにこれなんです。
私のところは普段2/10,よくて4/10だということがよくわかりました。
次にDerotation処理方法のポイントを説明していました。これを使うにはしっかいPCの時間を撮影前に合せわせておく必要があります。当日あまりみなさん言わなかったですけど、彗星の位置観測している私から言うと±1秒の精度で合わせないと観測はだめです。JSTの原子時計サーバーで補正しましょう。
DeRotation処理ですが、木星は自動でWinJuposで処理できるそうです。土星とか火星は模様を見ながら位相と上下を合わせないと行けないそうです。基準が難しいとのこと。
そのあと、シャープ処理とノイズ処理の話がありました。前者はRegistaxのWavelet処理とフォトショップのアドインソフトであるGoogle Nixを使っている。後者はDe-speckleツール、Dust & Scratches Tools, Topaz Labs DenoiseToolsを使っているそうです。
それから発表の場ですが、いくつか世界中に惑星画像を報告するサイトがありますが、日本とイギリスだけ南が上になっていることを言っていました。一考して欲しいということです。
眼視では確かに上が南になりますが、眼視観測者は少ないと思いますので、私はカメラ180度回して接続するだけですから、初めからそうすればいいだけなんで、北を上にした方がいいと思います。今回参加して何人の方は北が上のNASA等の国際標準を採用してほしい人がこの組織にもいらっしゃることがわかりました。
以上、ざっとですがGoさんのノウハウを伺うことができて大変充実した会でした。
次に塩田氏のAO素子の話と明大の学生さんの地球照のスペクトル観測の話は割愛させていただきます。
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