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この車両は純正のエアクリーナーボックスが取り外され、社外のパワーフィルターが装着されていました。さらに悪いことに、吸気バルブが開いた状態で放置されていたようです。つまり2年半の間、シリンダー内部は外気にさらされていたのと同じ状態になります。キャブレターのオーバーホール後に、奇跡的にも一度始動しかけたエンジンですが、すぐに始動不能に陥りました。 圧縮圧力を計測してみると 4 kg/cm2 [STD : 12kg/cm2] ほどしかなく、原因はこのエンジン内部の腐食にあります。 2週間ほどの不動期間でシリンダー内壁の油膜はほぼ完全に落ちます。そして、その状態に湿気が加われば加速度的に鋳鉄のシリンダースリーブはサビはじめます。したがって、2週間を超える不動期間が予想される場合は、最低でも湿気には充分配慮した上で、圧縮上死点位置で保管する必要があります。 湿気の非常に多い場所に保管する場合、純正のエアクリーナボックスであっても半年ほどの不動期間で同様の状態に陥った事例が過去にありますので、吸気系を変更している場合はとくに、車両管理には相当神経を使う必要があります。 |
エンジン/クラッチ
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