うしのやつ(仮称)

要領を得ないままにエフェクターを自作します

マーブル塗装道

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では自分の塗装方法につき、自作例に基づいてちょっと書いてみます。ただ「Swirl塗装マニュアル」
なんて偉そうなものは、色々試行錯誤を繰り返している最中の自分の身ではとても書けません。
「あー、こんなことしてるヤツもいるんだー」くらいに見て頂ければ幸甚です。

それと繰り返しますが、一般的に「やってはいけない」と言われている手法を自分は一部採用しています。
マネをすると痛い目をみる可能性があることだけご注意願います。
参考にされる場合は、何か別のもので実験して上手くいくことをご確認の上でケース塗装していただきたい
と思います。

最初に、ケースへの穴あけが終わったら、240番〜400番くらいのペーパーでケース表面を満遍なく
サンディングします。

イメージ 1

これは表面を滑らかにするのではなく、「塗装面を荒らして塗料の食いつきを良くする」のが目的です。
終わったら、表面に付着した金属粉や油脂分を落とすために、食器洗い用中性洗剤でよく洗ってから
乾燥させておきます。

次に自分はプラサフを吹いてます。

イメージ 2

これも塗料の密着性を高めるためと、上に塗る塗料の発色を良くするためです。この工程を踏まずに
いきなりケースに塗料をかけちゃう方も多いみたいですけどね。
自分はsoft99の「ホワイトプラサフ」を愛用してます。普通のグレーのヤツより上に塗る塗料の発色が
良さそうなんで・・・。
白い取っ手みたいなのはスプレー塗装用の治具です。クリーニング屋さんでくれるワイヤーハンガー
を加工して自作しました。空き缶にガムテで貼り付ける方も多いですね。

次はベースになる色のラッカーカラーを吹きます。

イメージ 9

これは、上から塗料をたらした際に塗り残しが出た時の保険です。なくてもかまわないと思いますが、
画像の作例では「塗っといて良かった!」って思いました。使用するのはダイソーの100円のヤツ
です。高価なものでなくともこれで十分だと思います。

ケースにあけた穴をマスキングテープで塞ぎます。

イメージ 10

これも塞がないで塗料かけちゃう方も多いみたいです。好みの問題かもしれません。ただ画像のように
裏ブタをとめるビス穴は塞いだ方がいいと思います。これを忘れて後から爪楊枝で塗料をほじくる
のは結構泣けてきます。

これで下準備は完了です。いよいよ「drip工程」に入ります。

イメージ 11

準備するものですが、●作業台に敷く新聞紙、●バットのようなもの(塗料が流れて広がらないように
するため。自分はオーブントースター用トレイに広告の紙敷いてクリップで固定します。)、●わりばし
(ケースの下に敷きます。これを忘れるとケースと広告の紙がくっついて悲惨なことになります。)
●塗料(自分はアクリル塗料かエナメル塗料を使います。どっちがイイか?の結論は出ていません。
塗料は溶剤で適宜薄めます。)●スポイト(ダイソーで売ってる¥100のヤツです。自分は塗料のビン
から直接ガッツリたらす場合とスポイトでチビチビたらす場合があります。)

覚悟を決めたら、ケースに塗料をたらします。

イメージ 12

特に色の順番とか自分は気にしていません。分量的には結構な量をかけないと上手く模様が流れていか
ないので、遠慮せずにボタボタたらしています。

塗料をたらし終わったら、今度は混ぜて模様を描きます。

イメージ 13

ネット上では「爪楊枝で混ぜる」という方が多いですが、自分は爪楊枝だと細すぎて上手く模様を描け
ないので、このようなモノを使います。これは紙カップの自販機でコーヒーを飲む時に使う「使い捨て
のマドラー」です。これを捨てずにキレイに水洗いして溜め込んでます(笑)。

というわけで塗料を混ぜます。

イメージ 14

塗料を混ぜながらでも、必要に応じて追加で塗料をたらしていきます。
さらに混ぜます。

イメージ 3

注意しないといけないのは「どこまで混ぜるか?」ですね。調子に乗って混ぜすぎると、模様の境目
がなくなってグチャグチャになってしまいます。この辺の見極めが大切ではないでしょうか。
ケースを傾けて塗料をサイドに流すという手法もありますが、自分はこれをやったらことごとく失敗
してしまいました。ただRockboxなんかはこの手法を取り入れているフシがあります。きっと傾ける
タイミングや角度なんかに秘訣があるのでしょう。これは研究課題です。

納得いく模様が出来たら(出来なくても)後はひたすら乾かします。

イメージ 4

かぶせているのはダイソーで買った「食器洗いカゴにかぶせるフタ」です。(フタだけ売ってます)
これが大きさといい透け具合といい、自分の用途にドンズバ!このようにしてホコリが付かないよう
にして、3日〜4日ひたすら塗料が硬化するのを待ちます。ただ多少のホコリなら、後の表面研磨工程
でキレイにすることができるので自分はそれほど神経質にはなってません。あ、かぶせたフタの下の方
を少し机の端からズラして「換気用隙間」をあけるのを忘れずに・・・。
かつてはオーブントースターという暴力装置で強制乾燥させていたのですが、これだと折角の模様
塗装がデコボコになってしまうので、今では使用していません。

塗料が乾いたら(溶剤のニオイがほとんどしなくなったら)、クリアコートします。

イメージ 5

自分はsoft99のクリア(ラッカー)を使用します。以前はダイゾーの¥100のヤツを使ってたんですが、
硬化するのにやたら時間がかかる!2週間くらいで組み込み作業をしようもんならケース表面は
指紋と小キズだらけです。その点コイツは確かに少々お高いですが、1週間も放置すれば結構強固
な塗膜が形成されます。オススメですね。
それから自分はクリアをとにかくコッテリ吹きます。サイド面は垂れちゃうので薄めに吹きますが、
トップ面は水平なのをいいことに「これでもか!」と吹いちゃいます。drippingの場合塗装面が
平滑になることは期待できません。なのでそれを隠すためにも分厚いクリア層が必要になります。
これも以前はクリアコート前に表面をサンディングして平滑面を出そうとしていましたが、そうすると、
「模様の繊細なライン」が削れて消えちゃうんですよね。なんで今では多少の凹凸には目をつぶって
いきなりクリアを吹いてます。
アクリルあるいはエナメルの上にラッカーを吹くと下地塗装を侵してしまうからダメ!というのが模型業界
の掟ですが自分は
始めは薄〜く吹き重ねて、ある程度ラッカークリア層が形成できたところ
からドバドバ吹きかけています。

まあどこまで効果があるのかわかりませんが、気は心ですね。

ところで裏ブタですが、自分はベースカラーを吹いたらそのままです。クリアコートすらしません。

イメージ 6

Rockboxは裏ブタにもケース本体と「とも柄」のSwirl塗装がされているし、自作家の方々でも裏ブタまで
Swirlされている作例を目にしますが自分はしません。理由は「どうせマジックテープ貼っちゃうから」
です(笑)。結構割り切ってます。

さてだいたい1週間から10日放置して、クリアコートも硬化したら、表面研磨の工程に入ります。(ただ
「ラッカーが完全硬化するのには半年かかる」という説もあるのでこれからの作業は塗装面にキズとか
付けないよう慎重に)
まずは1000番の耐水ペーパーで水研ぎです。

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昔は机の上で、中性洗剤を水にとかしたものをペチャペチャかけながら作業してましたが、今は
画像のように洗面台でバシャバシャ水をかけながらダイナミックにやってます。こうすることで
キズの原因となるペーパー表面の金属粉等のゴミやホコリを洗い流すことが出来ます。
こうやって表面が全体的にツヤ消し状態になるまで作業します。ただこの作業は「見極め」が
肝心です。あまりペーパーかけすぎるとクリア層を突き抜けて模様が削れてしまいます!

ペーパーがけが終了したら、最後の仕上げはコンパウンドで磨きます。

イメージ 8

目の粗いコンパウンドから順に細かいものへ番手を上げて磨いていきます。コンパウンドはこの
99工房コンパウンドトライアルセットが安くて便利だと思います。コンパウンドで研磨するとラッカー
クリアがピカピカのツルツルになってくるのが自分的にはたまらない快感です。

これで塗装は完了です!

イメージ 15

以上が自分的塗装方法です。大変長々と失礼いたしました。
さて、Swirl塗装(以後この呼び名でいきます)には大きく分けて2種類の方法があるようです。

ひとつは「dipping」という手法。
これは容器に水をはって、その水面に塗料をたらして作った模様をケースに貼り付ける手法です。
国内サイトなどで紹介されているのはだいたいこの手法ですね。市販のエフェクターではMahoneyがこの
手法を採用してましたね。(最近Swirlをやめたようですが・・・)あと「伝説のオーバードライブ」Clay Jones
Overdriveもこの手法と思われます。また初期のLandgraffも採用していたみたいですね。(全部確認した
わけではありません。あくまで自分の推測です。)

もうひとつは「dripping」という手法です。
これはケースに直接塗料をたらして、ケース表面で模様を作ってしまう方法です。結構ダイナミックですね。
自分が調べた範囲では、アメリカの自作家さん達の間ではこちらが主流のように思えます。市販のエフェ
クターではLandgraff、Rockboxがこの手法を採用していると思います。(これまた自分の推測ですが)

どちらの手法もそれぞれ難しさがあり、自分はどちらがイイということは言えません。その辺は自分の作例
でカンタンに説明します。

その前にもうひとつ、「塗料」について書いておきます。

エフェクター自作で使用するのは模型用塗料が一般的ですね。市販されている模型用塗料は次の3種類
でしょう。

ラッカー・・・短時間で硬化する。塗膜の強度は強い。ノビは良くない。
アクリル・・・硬化に時間がかかる。塗膜の強度はやや弱い。ノビはまずまず。
エナメル・・・硬化にとても時間がかかる。塗膜の強度は弱い。ノビが良い。

というのが「プラモデル業界」で言われている各塗料の特長ですね。そしてそれぞれの塗料には相性が
あって、「上塗り」するには注意が必要、とされています。

それぞれの塗料に上塗りする場合の相性(◎・・・OK!、○・・・まず平気、△・・・ヤバイかも?、×・・・禁止!)
ラッカー・・・下地ラッカー→△、下地アクリル→×、下地エナメル→×
アクリル・・・下地ラッカー→○、下地アクリル→△、下地エナメル→○
エナメル・・・下地ラッカー→◎、下地アクリル→○、下地エナメル→△

模様を描くのはアクリルかエナメルじゃないと難しいと思います。特にdrippingの模様はラッカーではすぐ
固まってしまうので、まず無理でしょう。(やったことないけど)
またトップコートは強度の点からラッカーが望ましいですね。・・・って言うと上記の表の相性を尊重したら
八方ふさがりになってしまうんですが・・・。なんで自分はこのセオリーは無視しちゃってます。
(自分の場合今まで塗料の相性が悪くてトラブルが発生したことはありませんが、それはあくまでも
「たまたま」です。もしチャレンジされる場合は、まず別のもので試してから本番にいくことを推奨します。)

それでは自分のこれまでの作例ですが、前回も書いた通り最初はdippingでいきました。1作目は前回
書きましたが、2作目もdippingでこんなカンジです。

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苦労したのは自分で意図した模様が描けないということですね。水面に塗料をたらした瞬間
に硬化が始まり、つまようじで混ぜるとグシャグシャになってしまうのです。「water marble nail art」の動画
みたいにキレイ模様なんて全然無理でした。
ただここまではラッカーで模様を描こうとしていたので、硬化が遅いエナメルに変えてみたのがコチラ。

イメージ 2

水面でグルグル模様を描くことは出来るようになりましたが、やっぱり自分の目指しているものとは
違います。
そこで「自分的には模様をキレイに描くのが難しい」という理由と「LandgraffやRockboxはどうも別の
手法を採用しているようだ」という理由からdippingに見切りをつけて、以降は全てdrippingでやって
ます。
dripping第1作目がコチラ。

イメージ 3

なんとなく自分のやりたい方向に近づきました。
ただ今度はdrippingの難しいところですが、上の作例のように「模様(ライン)の境目がクッキリせずに
混じり合ってしまう」というところです。
この原因究明は全く出来ていないです。「塗料を溶剤で薄める割合」や「使う塗料の色の組み合わせ」
「かき混ぜ具合」などが影響しているとにらんでいますが・・・。
たとえば、

イメージ 4

コレなんかは初めて自分で納得できた仕上がりです。きちんと模様の境目がハッキリしているし、細い
ラインの模様もしっかり出ています。ところがその後の作例では、

イメージ 5

こんなカンジ・・・。模様の雰囲気は結構気に入ってますが、狙ったような「境目クッキリ」にはほど
遠いですね。あとは完成作として直近のものですが、

イメージ 6

これは、ほぼ「会心の作」ですね。こういう細くてクッキリしたラインが複雑に絡み合う模様を狙った通りに
出せたのは初めてなんで、ちょっと嬉しかったすね。

まあ、要するに成功するにしても失敗するにしても「なぜそうなったのか?」が全くわかっていません。
ただ何となく「明るい色を使った方が上手くいくのかな?」って思ってます。でも他のパラメータ(溶剤での
薄める濃度、かき混ぜ方、etc)もあって、それらとの相関も仕上がりに影響するのでしょうから、本当の
ところは全く不明です。きちんと全て計量してレシピ化していればいいんでしょうが、自分は何でも目分量
とカンでやっているので・・・。

なんだか「自分の疑問」をただひとりごちてるだけになってしまいました・・・。

では次回は、そんな自分がどうやってケースの塗装をしているのか?を紹介したいと思います。
かれこれ1年半ほど自作してますが、初号機から一貫してケースの塗装は「マーブル模様」にしてます。
最初に作ったのがLandgraffDODだったので「どうせ作るならマーブル塗装まで真似しようかな」ってな軽い
気持ちでトライしたのが始まりでしたが、

とにかくムズカシイ!!

そして非常に奥が深い世界です。すっかりハマっちまいました。(苦笑)今では「カッコいいマーブル塗装の
ケースを作る!」っていうのが自作のモチベーションにまでなってます。だったらケースだけ作ってれば
よさそうなもんですね・・・。(苦笑)    いや、最後は本当にそうなりそうです。

今でも失敗ばかりしてますが、自分が経験してきたことを少し書いてみたいと思います。

過去にギターの「自家リフィニッシュ」をしたことがあったので、「基礎の基礎」みたいな塗装知識はあるつもり
でしたが、マーブル塗装のノウハウはまるでなし。なのでネット検索がたよりでしたが、とにかく情報が少ない!
「エフェクター自作 マーブル塗装」でググると、見事な自作例の写真はそこそこヒットするんですが、具体的
ノウハウにたどりつくのが大変でした。あとはプラモデルの製作方法がかかれたブログなども参考にして、
「まあよくわかんないけど、水面に塗料たらしてかきまぜて模様ができたらケースに貼り付けるんだな!」と
いうチョーアバウトな理解で臨んだのが初号機でした。

イメージ 1

それで上手くいくほど甘くないですね。模様をコントロールすることが全く出来ません。ただ「垂らした塗料が
どのように広がるか?」は塗料まかせです。
さらなる情報収集を続けていくと、こんな動画にたどりきました。


「Water Marble Nail Art」っていうんですが、この作業工程の動画がたくさんYouTubeにアップされてます。
手当たり次第に観ましたね。もう何人の女性の指先に熱視線を送ったか(笑)。でもこんなキレイな模様なんて
全然描けません。 塗料がいけないんでしょうかね?この頃は真剣に「次はネイルポリッシュ(マニキュア)
でやってやる!」って思いつめてましたからね。(コストがネックで断念しましたが)

さて次に、ある方から教えていただいたのがこんな動画。


あのスティーブヴァイのギターみたいな塗装ですね。これまた多数の動画がYouTubeにあります。(ここで
初めて「アメリカではマーブル塗装のことをswirlって呼ぶんだ」って知りました。)でもやっぱりこんな風
な模様は出来ません・・・。 そして検索を続けていくと、

http://www.projectguitar.com/tut/swirled.htm

というサイトに出会いました。この中で「BORAX」なる粉を水に混ぜる、という記述があります。「BORAX」とは
日本では「ホウ砂」といい、アメリカでは洗剤として普通に売られているようです。日本でも薬局で販売している
ようですが、なんか毒性があるらしいので購入に二の足を踏んでしまいました。また上記サイトに、

Borax is used as an agent that breaks the waters surface tension and lets the paint spread out over
the surface (BORAXは水面の表面張力を弱めて塗料を水面一杯に広がらせるために使います、みたいな
感じ?)

という記述があるので「界面活性剤でいいんなら普通の中性洗剤でもいいじゃん」と、食器用洗剤を混ぜて
みたりもしてみましたが、・・・結果は上手くいかず。

どうすれば、LandgraffやRockboxのような美しいマーブル塗装が出来るのか?
悩んでましたね〜。

http://item.rakuten.co.jp/ikebe/c/0000001990/
http://www.rockbox.com/effects.htm

ただ、「swirl」という単語を知ったのはデカかったすね。その後このswirlをキーに検索していくと、サスガ
はDIYの本場アメリカ!彼の地の色んな自作家の方々のノウハウが語られた自作例がポツポツとヒットし
始めました。それらの参考例と試行錯誤の連続から少しづつ自分なりのマーブル塗装法を固めてきました。

というのがこれまでの経験ですね。次は自分の自作例を元に「塗装法の変遷」をちょっとだけ書きます。

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