酔い人「空太郎」の日本酒探検

お酒は無濾過生原酒か無濾過原酒。火入れは瓶燗必須。

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 茅場町の鶏&鰻料理の名店「鳥徳」さんに、会社の会合でまたまたお邪魔しました。
 前回も事前にあれこれお願いして、特別な日本酒を仕入れておいてもらいましたが、今回もまた、
 「前回とは違う酒を用意しておいてください」
 と面倒くさいことをお願いしました。
 すみません、わがままで。
 一本目にやってきたお酒はこれです。 

イメージ 1

 「白露垂珠 特選純米 出羽の里」。
 山形県鶴岡市の竹の露さんが醸しているお酒です。
 竹の露の杜氏は羽黒杜氏の本木勝美さんが平成10年から就任しています。
 でも、羽黒杜氏を名乗っている人って極端に少ないです。
 杜氏組合もないし。
 以前は、同じ鶴岡市のくどき上手を醸す亀の井酒造の今井俊治さんが羽黒杜氏を名乗っていたような気もしますが、最近はそういう枕言葉もないし。
 ま、要するに酒どころ鶴岡の地元杜氏さんということが言いたいのだと思います。 

イメージ 2

 お酒はこれまた地元山形県が出羽燦々と並ぶ奨励米として推す、出羽の里を55%精米した純米酒です。
 いただきます。 

イメージ 3

 上立ち香はほんのりと甘い香り。
 口に含むと、中程度よりもひと回り大きな旨味のまあるい塊が、平滑な表面に潤滑油を塗りたくって摩擦ゼロで突っ込んできます。
 受け止めて舌の上で転がすと、旨味はのんびりと膨らみながら、表面から大粒の旨味を次々と投げ込んできます。
 粒から出てくるのは大量のつややかな甘味と、やや透明度の落ちた旨味。
 両者は融合しながらのろのろと広がっていきます。
 含み香も甘い香りが主体です。
 後から出てくるのは渋味が少量で、酸味は極端に感じません。
 渋味もまた、弱々しく、甘旨味にアクセントをつけるところまでいかずに、消滅します。
 このため、甘旨味はいつまでも単調に踊りながら、その場に留まります。
 呑み下した後の引きもこの甘旨味でした。 

イメージ 4

 感じのいい甘さ主体のお酒です。
 もう少しメリハリがあったほうがもっとよろしいかと思いました。
 ところが、一緒にやってきた辛口酒が好きな上司は、空太郎がお猪口にお酒を追加で注ごうとすると言い放ったのです。
 「こんな甘い酒。もう、いらん。空太郎たちで呑め。俺は次の酒がほしい」。
 目を白黒させながら、
 「次の酒も甘かったらどうしよう」と恐れおののくのでした。

*その次の酒はこれ

★お酒の情報(10年246銘柄目)
銘柄名「白露垂珠 特選純米 出羽の里 20BY」
酒蔵「竹の露(山形県鶴岡市)」
酒分類「純米酒」
原料米「出羽の里」
使用酵母「山形酵母」
精米歩合「55%」
アルコール度数「15〜16度」
日本酒度「−2」
酸度「1.2」
アミノ酸度「1.4」
情報公開度「◎」
標準小売価格「1800ml=2730円」
評価「★★★★」

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こんにちは。私も先日同じような失敗をしました。
会社の若い女の子を連れて日本酒を飲みに行ったのですが、若い子で日本酒初心者だからと安易にくどき上手純米吟醸を飲ませたところ、ちょっと甘すぎて気持ち悪いですと言われてしまいました。
どうも淡麗系の方が好みみたいでした。先に好みを聞いてから頼むんだったと反省しています。まあ、酒の名前もネタにするつもりだったたんですが(笑)、うまくいかないもんです。やはり好みは人それぞれですね。

2010/6/15(火) 午前 10:28 [ tak*za*adea*ma*hou ] 返信する

今回は星甘めにつけてます??(笑)

2010/6/15(火) 午後 0:50 ねこの家 返信する

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空太郎さんの「要するに酒どころ鶴岡の地元杜氏さん」という言葉についてちょっと一言です。
現鶴岡市は平成17年10月に旧鶴岡市・旧藤島町・旧羽黒町・旧櫛引町・旧朝日村・旧温海町の6つの市町村が合併して出来ました。
合併後の行政区域面積は東北1番の大きさとなり、全国でも10番目に大きい面積となりました。
空太郎さんも御存じなように、竹の露さんは酒蔵周辺の環境の米・水・人での酒造りにこだわりがあり、「酒どころ鶴岡の地元杜氏さん」なんて言うと、実際はかなり広い地域を指した漠然としたものになり、竹の露さんの本来の思いからは、ズレた解釈になると思います。

2010/6/15(火) 午後 11:27 [ 酒ばか1号 ] 返信する

takizawadeaimashouさん、そうですか。くどき上手は甘味が素敵なので、多くの女性は評価してくれると思いますが、例外もあるのですね。やっぱり、人の好みは難しいですよね。何種類か呑んでもらえば、あとは的確にお勧めできますが。

2010/6/16(水) 午後 0:41 空太郎 返信する

ねこまんまさま、はい、一升瓶三千円割れだったこともあり、ぎりぎり星4つにさせていただきました。

2010/6/16(水) 午後 0:43 空太郎 返信する

sakebaka1gouさん、失礼しました。確かに、竹の露さんは旧羽黒町の蔵。「鶴岡」ではなく「羽黒」への愛着があるわけですね。ピントはずれでした。ごめんなさい。

2010/6/16(水) 午後 0:45 空太郎 返信する

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私もここ10日ほどかけて変化を見ながら先日の貴直汲みを内飲みしました。というか何年かぶりに若手の無ろ過生原を試しているんですけどね。
イッパクやら先般のDcyu掲載の各蔵も試しましたが、どれもアルコールや酸を抑えて糖を残し香りを出す酒造りなので、ボージョレヌーボーを飲んでいるような印象ですね。
蔵で飲むとよく分かりますが、生原は七難隠すというか、絞りたては、どんな酒でも香り良くボリュームがあるわけで、それを冷蔵庫に投資することで年中流通させるのは、以前はそれだけで幻だったわけですが、所詮は、ボージョレと同じく分かりやすくプロモーションできる飲み物なんでしょう。
東京の有力酒販店がいじると妙なことになるというのは、信頼できる流通筋の意見です。

2010/6/17(木) 午後 1:58 [ new*l*ber*list ] 返信する

new_liberalist さん、なるほどです。
空太郎のような呑み手と酒蔵さんの間が直結する(ケースもありますが)のは難しいですからね。
酒販店さんや、料飲店さんにも頼らなくてはなりません。

2010/6/19(土) 午前 8:48 空太郎 返信する

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