酔い人「空太郎」の日本酒探検

お酒は無濾過生原酒か無濾過原酒。火入れは瓶燗必須。

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 荒木町の格安銘酒居酒屋「やまちゃん」で、最後にいただいた埼玉県羽生市南陽醸造さんの「花陽浴」の生酛(きもと)酒母のお酒の美しさに陶酔した空太郎は、翌日も自宅の晩酌に山廃&生酛(きもと)系のお酒をいただきたくなり、冷蔵庫から数本取り出して、呑み比べることにしたのです。
 一本目はこれです。 

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 「小笹屋竹鶴 生酛(きもと)純米大吟醸原酒 低温熟成」。
 広島県竹原市の竹鶴酒造さんが醸しているお酒です。
 竹鶴酒造の杜氏である石川達也さんが「酒蔵に若い作り手が続々と登場」といった趣旨の記事で紹介されたのは2000年代前半。
 前例にとらわれず、独自の酒造りを展開して竹鶴の評判をさらに高めたわけですが、そんな頃、伝統的な酒母造りの生酛(きもと)造りに挑戦を始めました。
 平成16BY(醸造年度)ぐらいからだと思いますので、この冬で七造り目ぐらいですね。
 その後、もう一世代若い作り手たちが続々と山廃&生酛(きもと)のお酒に参入し、近年はさらに付加価値を上げようと木桶で山廃を造る蔵も出てきていますし、従来の山廃にはなかった「しぼりたてのムロナマゲン(無濾過生原酒)の山廃&生酛(きもと)酒」も当たり前のようになってきています。 

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 こうした動きに刺激されたのかどうかはわかりませんが、竹鶴酒造も昨年(2010年)冬に生酛(きもと)の酒造りのために木桶を復活させています。
 蔵の片隅にあった杉製の桶を修復し、平成21BYの酒造りから使い始めています。
 ただし、竹鶴酒造では生酛(きもと)酒を熟成させてから出荷するのが基本方針で、木桶の酒が登場するのは今年の秋以降のようです。
 今夜いただくのは平成20BYに醸した原酒を瓶火入れしたうえで、蔵の貯蔵庫で2年間低温貯蔵したお酒です。
 老熟した香りがしないといいなあ、と心でつぶやきながらいただくことにします。 

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 うーーむ、やばいです。
 いきなり、長期熟成した古酒ならではのひっかかりのある怪しい香りが鼻腔を脅します。
 口に含むと中程度よりもふた回りは大きな旨味の塊が、平滑な表面にぬるりとした膜を乗せて、静かに、摩擦を起こさずにおとなしく走りこんできます。
 受け止めて保持すると、旨味はそのままのスピードで膨らみ、拡散しながら、大粒の旨味をポンポンと連続的に打ち上げます。
 粒から滲出するのはまろやかなよく磨きこまれた甘味と旨味。
 両者は眠そうにとろりとした雰囲気を醸しながら、ゆっくりと味わいを広げていきます。
 含み香は熟成が過ぎた果実の香りが野太くやってきて、甘旨味に絡みつき、踊りを妨げます。
 そこに今度は酸味が大量に現れ、甘旨味にのしかかり、押しつぶすのです。
 味わいは一気に酸味に傾斜し、呑み下すころには辛さが支配します。
 余韻には含み香と同じ熟成香がいつまでも喉の途中にひっかかって、粘り続けるのでした。 

イメージ 4

 うーーむ。低温熟成なので大丈夫かと思いましたが、空太郎はやっぱり、この熟成香が苦手です。

★お酒の情報(11年194銘柄目)
銘柄名「小笹屋竹鶴 生酛(きもと)純米大吟醸原酒 低温熟成 20BY」
酒蔵「竹鶴酒造(広島県竹原市)」
酒分類「純米大吟醸酒」「原酒」「生酛(きもと)酒」
原料米「八反錦」
使用酵母「蔵付き酵母」
精米歩合「40%」
アルコール度数「19〜20度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度「△」
標準小売価格「720ml=5250円」
評価「★★★(3.8点)」

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