酔い人「空太郎」の日本酒探検

お酒は無濾過生原酒か無濾過原酒。火入れは瓶燗必須。

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 愛媛の気になる酒を自宅に取り寄せて、まとめて飲むことにしました。
 二本目に開けたのはこれです。

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 「媛一会(ひめいちえ)純米吟醸 無濾過生酒」。
 愛媛県西条市の武田酒造さんが醸しているお酒です。
 若い後継者たちによる酒造りに移行する酒蔵が相次ぐ西条市にあって、武田酒造も蔵元息子の武田昇三さんが帰蔵して、杜氏からの薫陶を受けた末、24BY(醸造年度)からいよいよ杜氏に就任したことは以前のブログで書きました。
 そして、ひと造り目が終わって、今後、武田酒造の目指す酒質や売り物について昇三さんにお話を聞きました。
 次のようでした。

イメージ 2

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 この冬は14本を仕込みました。
 責任者になってやってみて、改めて、うちの蔵の売り物のひとつは小さな槽で人間の力で醪を搾ることだと感じました。
 1度に600リットルしか入らない小さな槽で醪を一本搾るのに三回、計2日間はかかるのです。
 しかも、槽の自重で滴り落ちるのが終わった後の搾りは手を使って締めていきます。
 人の力には限界があるので、粕が多く出ます。
 お酒になる歩留まりが悪いということになるんですが、結果として雑味が出ない。
 やっぱり、これが売り物だと感じて、普通酒だけは薮田で搾りますが、それ以外はこの小槽搾りでこれからも行きます。
 杜氏を招いている間は彼の都合もあって造りは1月から4月でしたが、次の造りからはもっと早く始めようかとも思っています。
 また、夏の酒はすっきりとした淡麗な味わいを志向する蔵が多いようですが、僕はそれは飽きると思っています。
 ですから、うちの夏酒は逆張りで味をしっかりと乗せています。
*********

イメージ 3

 今夜いただくのは、その味のある夏酒、松山三井60%精米の純米吟醸、無濾過生酒です。
 いただきます。

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 上立ち香はきりりとした甘い香りが仄かに漂ってきます。
 口に含むと、中程度よりもひと回り大きな旨味の塊が、平滑になった表面にやや滓を含んだとろみ層をうっすらと乗せて、走り込んできます。
 受け止めて舌の上に運ぶと、素直に膨らみ、拡散しながら、適度な大きさの粒粒を次々と投げ込んできます。
 粒から滲み出てくるのは甘味7割、旨味3割。
 甘味はとろりとした蜂蜜を連想させる奥行きのある味わいで、弾力性のある旨味を従えて、艶やかな踊りを展開。
 そこにリンゴの蜜を連想させる甘い香りを漂わせてきて、味わいをさらに華やかなものに。
 その後に出てくる酸味と渋味は少量で、当初はうっすらと甘旨味を包囲するに留まるものの、終盤になって甘旨味の勢いが落ちてくると渋味が尻上がりに力をつけ、最後は分厚い輪郭を立ち上げながら全体を喉の奥へと運び去っていくのでした。

イメージ 5

 「媛一会」というブランドは今後、確実に知名度を上げていくに違いありません。

*一升三千円以下の美酒に登録します。

*次の気になる酒はこれ

★お酒の情報(13年237銘柄目)
銘柄名「媛一会(ひめいちえ)純米吟醸 無濾過生酒 24BY」
酒蔵「武田酒造(愛媛県西条市)」
酒分類「純米吟醸酒」「無濾過酒」「生酒」
原料米「松山三井」
使用酵母「不明(多分、愛媛酵母EK1)」
精米歩合「60%」
アルコール度数「16〜17度」
日本酒度「−3」
酸度「2.0」
情報公開度「◎」
標準小売価格「1800ml=2860円」
評価「★★★★★(4.4点)」

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