酔い人「空太郎」の日本酒探検

お酒は無濾過生原酒か無濾過原酒。火入れは瓶燗必須。

全体表示

[ リスト ]

 愛媛の気になる酒を自宅に取り寄せて、まとめて飲むことにしました。
 四本目に開けたのはこれです。

イメージ 1

 「雪雀(ゆきすずめ)純米吟醸 しずく媛」。
 松山市の雪雀酒造さんが醸しているお酒です。
 愛媛県の酒蔵の多くは「地酒を名乗るからにはなるべく地元産を」との心意気もあって、10年ほど前から愛媛県が開発した清酒酵母を使い始めています。
 その主役がEK−1酵母です。
 一時は全国新酒鑑評会で愛媛県の酒蔵が金賞をたくさん獲得するのに貢献するなどして、いまでも多数の酒蔵が好んで使っているのです。
 ところが、雪雀酒造さんは23BYから60%精米の純米(吟醸)酒にEK−1を使うのを辞めて、EK−3酵母に乗り換えました。
 その目的について、蔵元の猪野敏朗さんが次のように話してくれました。

イメージ 2

*********
 EK−1は低温で発酵させる吟醸酒造りには向いていますが、欠点はアルコール耐性が弱いのです。
 発酵をどんどん促しても、醪が17度を超えると急にヘタって、活動が鈍ってしまう。
 このため、度数を上げて搾りたい60%精米以上の純米酒には向かないと考えます。
 一方のEK−3酵母は香気成分は余り出さない熊本酵母系ですが、しっかりと発酵をしてくれるので、切り替えることにしました。
 23BYで造り、1年寝かせて出荷をしていますが、狙い通りになったと思います。
*********

イメージ 3

 いただきます。
 立ち香は感じず。
 口に含むと、中程度の大きさの旨味の塊が、平滑な表面をサラサラの草原のような感触を振り撒きながら駆け込んできます。
 受け止めて舌の上で転がすと、素直に膨張、拡散しながら、小振りの粒粒を連射してきます。
 粒から滲出してくるのは甘味と旨味が等量。
 甘味も旨味も濃くなく、薄くなく、硬すぎず、柔らかすぎずの中庸のタイプで、両者は腕を組んで、味わいの舞台の中央で余り広がらずに淡々と弧を描くのです。
 含み香も僅少。
 そこに酸味と渋味が少量でてきて、これまた遠慮気味に甘旨味の踊りを眺めるのです。
 それを見て、甘旨味は徐々に勢力を増して広がるものの、終盤になると一転して酸渋のわずかな刺激をきっかけに縮退し、一気に小さくなって喉の奥へと消えていくのでした。

イメージ 4

 EK−3酵母の魅力を判定するにはもう少し、ほかのお酒を呑まなければ難しいかもしれません。

*次の愛媛の気になる酒はこれ

★お酒の情報(13年239銘柄目)
銘柄名「雪雀(ゆきすずめ)純米吟醸 しずく媛 23BY」
酒蔵「雪雀酒造(愛媛県松山市)」
酒分類「純米吟醸酒」
原料米「しずく媛」
使用酵母「愛媛酵母EK−3」
精米歩合「60%」
アルコール度数「15〜16度」
日本酒度「+4」
酸度「1.4」
情報公開度「△」
標準小売価格「720ml=1470円」
評価「★★★★(4.0点)」

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事