酔い人「空太郎」の日本酒探検

お酒は無濾過生原酒か無濾過原酒。火入れは瓶燗必須。

愛媛のお酒

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 荒木町の超ハイレベル銘酒居酒屋の「純ちゃん」にお邪魔しました。
 今夜も25種類の美酒をすべていただきましたが、いくつか個別にご報告します。
 4本目はこれです。

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 「伊予賀儀屋(いよかぎや)限定熟成 純米 無濾過原酒」。
 愛媛県西条市の成龍酒造さんが醸しているお酒です。
 成龍酒造は蔵元後継者の首藤英友さんが日ごろから熱心に情報を発信し、造りへの姿勢をアピールしています。
 それはとても好感の持てるもので、空太郎も応援しています。
 このお酒の場合は特に裏貼りで詳しく説明しているので、ご紹介します。

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 美味しい季節に感謝を。
 恵まれた故郷の自然から生まれるお米や水だけでなく、そこに吹く風や、季節に応じて収穫される農産物や魚介類の恵み、そしてゆっくり流れる悠久の時間などの全てが伊予賀儀屋の味を形成する大事な要素となっています。
 春先搾られ、一定温度に保たれた暗室内でじっと熟成されたこのお酒は美味しい季節や食材との出会いによって、更に酒本来のパフォーマンスが向上します。
 熟成に応じて旨味が増していく酒質と、独特な柔らかさ、そして原酒ならではの味の深さを旬のお料理と共に楽しんで頂ければ幸いです。
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 愛媛県産松山三井、60%精米の純米酒、無濾過原酒です。
 いただきます。

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 上立ち香は酒エキスの香りが。玩味すると中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に打ち粉を振って、サラサラな感触を振り撒きながら、まっしぐらに駆け込んできます。
 受け止めて舌の上で転がすと、促がされるままに素直に膨らみ、拡散しながら、適度な大きさのガラス球様の粒々を速射してきます。
 粒から滲出してくるのは甘味7割、旨味3割。
 甘味はサラリとした上白糖のタイプ、旨味もシンプルで歪みのない印象で、両者は足並みを揃えて、素朴な舞いを展開します。
 流れてくる含み香も抑制の効いた、静かな甘い香りで薄化粧を付与。
 後から来るのは渋味がほんの少しで、味わいの外郭にわずかな輪郭をつけ、甘旨味はマイペースで最後までパステル調の味わいの世界をグルグルと描き続けるのでした。

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 それでは5本目に参ります。

*一升三千円以下の美酒に登録します。

お酒の情報(18年293銘柄目)
銘柄名「伊予賀儀屋(いよかぎや)限定熟成 純米 無濾過原酒 29BY」
酒蔵「成龍酒造(愛媛県西条市)」
分類「純米酒」「無濾過酒」「原酒」
原料米「松山三井」
使用酵母「不明」
精米歩合「60%」
アルコール度数「17.5度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「△」
標準小売価格(税抜)「1800ml=2750円」
評価「★★★★★(4.3点)」

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 自宅の晩酌にお酒を選びました。
 これです。

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 「石鎚(いしづち)純米吟醸 挑戦桶(チャレンジタンク)しずく媛」。
 愛媛県西条市の石鎚酒造さんが醸しているお酒です。

 石鎚酒造は平成11BY(醸造年度)から杜氏の招聘をやめて、蔵元の越智浩&稔兄弟を中心に酒造りをする体制に移行。
 その後、順調に酒造りを拡大してきました。
 このため、数年前からは造りは稔さんが担当し、浩さんは経営全体を見るようにシフトしてきました。
 そして、一昨年(2016)には浩さんが愛媛県酒造組合の理事長に抜擢されました。
 酒造組合のトップというのはどこの県でも60歳以上の蔵元社長が就くことが多い中にあって、45歳での理事長就任は驚きでした。
 近年、日本酒に吹いている緩やかな追い風をどのように活かしていくかは、時代の変化に敏感な若い人たちが担っていくべきだと考えたようです。
 空太郎もまさにその通りだと思います。

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 越智さんは20代後半で蔵に戻り、「石鎚」というブランドをここまで育て上げた中心人物だけに、関係者の期待も大きいようです。
 四国のなかで、愛媛県の酒蔵の存在感が首都圏ではトップだと思っていますが、これをますます広めていって欲しいものです。

 さて、お酒ですが、ここ数年、石鎚酒造では定番のお酒以外の商品開発に力を入れており、それを挑戦桶と呼んでいます。
 今夜のお酒は愛媛県が開発して、県内の酒蔵に利用を奨励しているしずく媛を使った挑戦桶になります。
 50%精米の純米吟醸、一回火入れです。
 いただきます。

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 上立ち香は抑え目に。
 口に含むと中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に乳液を薄っすらと塗って、ツルツルな感触を振り撒きながら、駆け込んできます。
 受け止めて保持すると、促される前にキビキビとした態度で膨らみ、拡散しながら、適度な大きさのガラス球様の粒々を連射してきます。
 粒から滲出してくるのは甘味6割、旨味4割。
 甘味はさわやかな梨のようなタイプが現れて、すぐに昇華。
 残された旨味はシンプルなコクを放ちながらぐるぐると丸い円を描きながら駆け回るのです。
 流れてくる含み香はたっぷりのメロンの香りで、旨味をデコレート。
 後から来るのはわずかな渋味で隠し味役に徹します。
 味わいは赤身肉のような世界を描き、終盤になると辛さがたっぷりと現れて全体を一気に縮退させ、最後は切れ上がりながら喉の奥へと吸い込まれていきました。

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 食中酒を極めるいつもの石鎚の酒でした。

お酒の情報(18年71銘柄目)
銘柄名「石鎚(いしづち)純米吟醸 挑戦桶(チャレンジタンク)しずく媛 28BY」
酒蔵「石鎚酒造(愛媛県西条市)」
分類「純米吟醸酒」
原料米「しずく媛」
使用酵母「不明」
精米歩合「50%」
アルコール度数「17〜18度」
日本酒度「+3」
酸度「1.5」
情報公開度(瓶表示)「○」
標準小売価格(税抜)「1800ml=3000円」
評価「★★★★★(4.2点)」

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 自宅の晩酌に愛媛県西条市の首藤酒造さんのお酒を2本取り寄せて呑み比べてみました。
 2本目はこれです。

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 「寿喜心(すきごころ)純米吟醸 生原酒 五百万石」。
 さて、甘味の質の改善は確実に進んでいるのですが、蔵元杜氏の首藤茂さんは別の悩みを抱えています。

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 酒質は進化しているのですが、首都圏の売り上げは伸びていません。
 取引している酒販店と話すと言いにくそうにしながら「ラベルが安っぽいのが原因ではないか」ときっぱり断言されたのです。
 確かに首都圏の試飲会に参加すると、酒自体は「うまい」「すごい」と言ってくれるのに、「ラベルはいまいち」と指摘されることも時々ありました。
 実はラベルは僕が作っています。
 それが安っぽさを感じさせる原因なのかもしれません。
 お金を惜しまず力のあるデザイン会社に頼むことも真剣に考えています。
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 空太郎は安っぽいとは思いませんが、そう感じる人が多いのであれば、ジャケットは重要ですから、検討してほしいと思います。

 2本目は福井県産五百万石の純米吟醸、生原酒です。
 いただきます。

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 上立ち香はフレッシュな生酒固有の麹バナが少々。
 口に含むと中程度の大きさの好ましい旨味の塊が、平滑になった表面にトロミ層を乗せて、低い姿勢でまっしぐらに駆け込んできます。
 受け止めて保持すると、促される前から素早く自律的に膨らみ、拡散しながら、適度な大きさのガラス玉様の粒粒を連射してきます。
 粒から現出してくるのは甘味8割、旨味2割。
 甘味は良質で中濃のタイプ、旨味は複層であるもののやや棘混じりの落ち着きのない印象で、甘味が先行して旨味を引っ張りながら踊るのです。
 流れて来る含み香は蜂蜜を思わせる甘い香りで味わいに化粧を塗布。
 後から来る酸味と渋味は適量で、甘旨味の踊りを賑やかに囃すのです。
 甘味は気をよくして旨味をなだめながら伸びやかに踊り続け、終盤になると全体が縮退して、喉の奥へと駆け去っていきました。

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 首都圏でプレゼンスが高まるよう、期待しています。

*一升三千円以下の美酒に登録します。

お酒の情報(17年295銘柄目)
銘柄名「寿喜心(すきごころ)純米吟醸 生原酒 五百万石 28BY」
酒蔵「首藤酒造(愛媛県西条市)」
分類「純米吟醸酒」「生酒」「原酒」
原料米「福井県産五百万石」
使用酵母「不明」
精米歩合「50%」
アルコール度数「16〜17度」
日本酒度「−1.5」
酸度「1.6」
情報公開度(瓶表示)「〇」
標準小売価格(税抜)「1800ml=2800円」
評価「★★★★★(4.3点)」

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 自宅の晩酌に愛媛県西条市の首藤酒造さんのお酒を2本取り寄せて呑み比べてみました。
 1本目はこれです。

イメージ 1

 「寿喜心(すきごころ)純米 生原酒 しずく媛」。
 「肴なしで飲んで美味い酒」を目指している首藤酒造は甘味を大切にした造りをしており、空太郎は10年前から好きな酒のひとつです。
 このほど、蔵元三男で杜氏役を担っている首藤茂さんにお話を聞く機会がありましたので、酒質改革をどのように進めているかを伺いましたのでご紹介します。

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 首都圏で売れるようにするにはどんな甘味の酒にすればいいのかをあれこれ模索をしていたのですが、当初は父が、
 「東京のニーズを考える必要はない。われわれが理想とする酒を造ればいい」
 というのを説得するのに時間がかかりました。
 それをなんとかわかってもらい、酒質改革に着手したのが5年ほど前です。
 総破精の味の多い甘い酒では首都圏では受けないと感じ、もやしを振る量を減らしたり、醪の最高温度をさらに低くして引っ張るなどデリケートな甘味を表現できるように工夫を重ねてきました。
 その努力の甲斐あって、ここのところ、「寿喜心、すごくよくなっているよ」と褒められることが増えました。
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 空太郎もその褒めた一人になります。
 1本目は愛媛県産しずく媛60%精米の純米酒、無濾過生原酒です。
 いただきます。

イメージ 3

 上立ち香は切なくなるような気持ちを引き起こすような薄甘い香りが少々。
 玩味すると中程度の大きさの旨味の塊が、平滑になった表面に打ち粉を振って、サラサラな感触を振り撒きながら、思わせぶりにゆったりと忍び入ってきます。
 受け止めて保持すると、促されるままに膨らみ、拡散しながら、適度な大きさの湿り気を帯びた粒粒を速射してきます。
 粒から滲出してくるのは甘味8割、旨味2割。
 甘味は上白糖の冴え冴えとした甘さ、旨味はシンプルで気持ち表面が毛羽立った印象で、両者は肩を並べるようにして品よく舞うのです。
 流れてくる含み香は生き生きとしたフルーツバスケットの香りで薄化粧を付与。
 後から来る酸味は僅少ですぐに消え去り、渋味はむしろパワフルで、甘旨味と一緒に前線に躍り出て、味わいをレーズンバターを連想させる世界へといざなうのです。
 飲み下した後の余韻もレーズンでした。

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 それでは、もう1本の「寿喜心」に参ります。

*一升三千円以下の美酒に登録します。

お酒の情報(17年294銘柄目)
銘柄名「寿喜心(すきごころ)純米 生原酒 しずく媛 28BY」
酒蔵「首藤酒造(愛媛県西条市)」
分類「純米酒」「生酒」「原酒」
原料米「しずく媛」
使用酵母「不明」
精米歩合「60%」
アルコール度数「16〜17度」
日本酒度「−0.5」
酸度「1.6」
情報公開度(瓶表示)「〇」
標準小売価格(税抜)「1800ml=2900円」
評価「★★★★★(4.4点)」

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 自宅の晩酌にお酒を選びました。
 これです。

イメージ 1

 「梅錦(うめにしき)山川流(やまかわりゅう)純米 ひやおろし」。
 愛媛県四国中央市の梅錦山川さんが醸しているお酒です。
 愛媛県最大の日本酒蔵である梅錦山川は昨年(2016年)3月末に灘の大手、白鶴酒造の100%子会社になりました。 後継者がいないため、創業家がすべての株式を白鶴酒造に譲渡したのです。
 梅錦山川の創業家で今回の決断を下したのは山川浩一郎さんです。
 山川さんは5代目蔵元社長として1984年に就任。
 その後、日本酒の低迷期をなんとか乗り切ってきましたが、お子さんは娘3人で、酒蔵経営にはまったく関心を示しませんでした。

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 このため、
 「無理をしてまで創業家を維持する必要はない。肝心なのは梅錦というブランドの存続。それを理解してくれる会社に事業を譲渡したい」
 と考え、2014年から相手先企業探しに乗り出しました。
 そして、2015年秋には白鶴酒造に絞り込んで、買収価格などの条件交渉を進めて、1年半でまとめたのです。
 白鶴酒造は青森県の桃川も買収しており、全国各地の有力酒蔵を傘下に収めて、多ブランド化で、需要の先行きに明るさが見えてきた日本酒市場で攻勢をかけていく構えだと思われます。
 白鶴からやってきた藤原康展社長がどのような手を打つのでしょうか。
 お手並み拝見です。
 今夜いただくのは、傘下に入る前の平成27BYに造られた65%精米の純米火入れ酒です。
 いただきます。

イメージ 3

 上立ち香は酒エキスの香りが。
 玩味すると中程度の大きさの旨味の塊が、表面にプリンを崩したようなトロミ層を厚めに乗せて、さざ波を立てながらまっすぐに駆け込んできます。
 受け止めて保持すると促されるままにゆっくりと膨らみ、拡散しながら、ウエットな粒を順番に射掛けて来ます。
 粒から現出してくるのは甘味7割、旨味3割。
 甘味は熟した柿のような印象、旨味は中太でいろいろな味わいが複雑に入り混じったもので、やや足取り重く徘徊を始めるのです。
 流れてくる含み香は火冷め主導の香りで、旨味の足元に絡みつきます。
 後から酸味と渋味はほとんど現れず、終盤まで甘旨味の淀んだような踊りが続くのでした。

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 ひと昔前によくあった余り磨かない純米酒の味わいでした。
 今後、こうしたお酒をどう変えていくのか、白鶴酒造のお手並み拝見です。

お酒の情報(17年138銘柄目)
銘柄名「梅錦(うめにしき)山川流(やまかわりゅう)純米 ひやおろし 27BY」
酒蔵「梅錦山川(愛媛県四国中央市)」
分類「純米酒」
原料米「麹米=雄町、掛米=ヒノヒカリ」
使用酵母「協会1801」
精米歩合「65%」
アルコール度数「15〜16度」
日本酒度「不明」
酸度「不明」
情報公開度(瓶表示)「×」
標準小売価格(税抜)「1800ml=2360円」
評価「★★★(4.0点)」

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