クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

フィルハーモニア管弦楽団
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
REC:1985 (DG UCCG-3212)

 2001年に本番中に倒れ帰らぬ人となってしまったシノーポリ。85年から90年にかけて完成したフィルハーモニア管弦楽団とのマーラーの全集からの一枚。
 スピード感に溢れ洗練され明晰な音楽を聴かせてくれる。録音も心地よい残響感があり極めて聴きやすい。それでいて各パートの音が見通しよく奏でられる。全体的なまとまりもあり大変好感が持てた。
 第1楽章の鮮やかですっきりとした音にまず聴き入ってしまう。決して「味」のあるサウンドではないがなるほどフィルハーモニア管弦楽団。癖のない機能的なサウンドとシノーポリの「分析型」指揮者の特徴が上手くマッチしていて大変よろしい。
 第2楽章の「嵐のように激動して」の題名のとおり疾風のごとき音楽とその速さをいとも簡単に奏でてしまうオーケストラの驚くべき技術に感心してしまう。きりりとした演奏と細部にまで行き届いた神経質なほどの精巧さに驚嘆する。
 第3楽章のすっきりさには少々物足りなさもあるがしかしこの正確さにまず感動してしまう。この楽章のフィナーレは猛烈なスピードで目が回りそうだ。そのためこの部分における構造がやや不明確になるのが(今まで正確無比にきていただけに)残念。
 感情に流されやすい音楽を純粋な音楽として捉えたような第4楽章。ハープの音色が飾りのようには聴こえない。音楽の構造上必要で重要な動きをしているということをより明確に聴く事が出来た。
 ややゆっくりとしたテンポではじまる終楽章も様々な点において純音楽としてその音の持つ意味や全体の流れの中における音やパートの位置付けがはっきりと主張しているすばらしい演奏となっている。
 確かに好みには拠ると思うが、フィルハーモニア管弦楽団の持つフレキシブルな機能、癖のない爽やかなサウンドと、シノーポリの明晰な分析に基づいた解釈とが見事な融合を遂げた素晴らしい名演であるといって差し支えない。
 この音楽を聴くにつけてもシノーポリの急逝が悔やまれてならない。

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このシノーポリ指揮の5番と2番が初めて聴いたマーラーでした。「ホルン吹きなら聴くべきだ!」と学校の先生が貸してくれたのです。衝撃的で身震いしました。

2006/1/4(水) 午後 1:49 陶郷の風・・・片岡誠

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makoto様>コメントありがとうございます。ホルンを吹かれるのでしょうか?であればマーラーの第3交響曲などもいいのではないでしょうか?冒頭から大活躍ですしね。

2006/1/4(水) 午後 8:14 ちぇり

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大学の専攻がホルンでしたので・・・。この話、やきものの展覧会で話すと、皆さん結びつかないようでびっくりしてますが。。まあ、いろんな人生があります。シノーポリも精神分析医ですたっけ?凄いですね。

2006/1/4(水) 午後 9:19 陶郷の風・・・片岡誠

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makoto様>コメントありがとうございます。やきものとは焼き物ですね?茶碗とかお皿とか。侘びさびの世界ですね。実に奥が深い。方法論は違えど音楽と似通っていますよね。精神分析と音楽もどこかで似通っています。そんな気がします。

2006/1/6(金) 午前 1:16 ちぇり


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