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マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
フランクフルト放送交響楽団
指揮:エリアフ・インバル
REC:1986(DENON 33CO-1088)
マルチな才能を持ったシンフォニーの巨匠で名指揮者、エリアフ・インバル。マーラーのほかにもブルックナーやショスタコーヴィチなどの交響曲の全集も完成させている。
このマーラーの第5交響曲は大変模範的な演奏で初心者にはうってつけの演奏であろう。演奏上、変な癖はなく音質も大変よく素晴らしい。何を隠そう私が高校生のとき初めてマーラーの交響曲を全曲聴いたのがこのコンビによる演奏だった。当時はお金もなく(当時はCDも高かった!)地元の図書館でこのインバルとフランクフルト放響による演奏を借りてはテープにダビングして擦り切れるほど聞いたものだ。したがって私は今でもマーラーの交響曲を聴くに当たってこのコンビの演奏がひとつの基準となってしまっている。
最近になって様々なマーラーの演奏のCDを聴くにあたり、今改めてこの演奏を聴いてもスタンダードな演奏スタイルの印象は変わらない。癖がない=特徴がないとも取れるのが玉に傷かもしれない・・・。
第1第2楽章は落ち着いたテンポでしっかりとした足取りで演奏が展開される。第3楽章においてはテンポの緩急をやや強調しながらも実直な演奏。
第4楽章のアダージェットは実に音に深みがありマーラーの耽美的な色彩の濃い演奏となっていて、この楽章だけをとれば他のどの演奏よりもいい演奏である。
終楽章においてもクリアな音色と実直な演奏に好感が持てる。またフィナーレにおける堅固なサウンドと熱気に溢れたスピード感がなんともいえない充実の締めくくりとなっていて素晴らしい。
そしてなによりこの演奏は音質がとてつもなくいい。各楽器の鳴り方のバランスはいうまでもなく、明確、明瞭な音色とその正確さに感心する。
ちなみに去年このインバルという指揮者をウィーンで聴く機会に恵まれた。その時はウィーン交響楽団とのブルックナーの第5交響であったが、オケの鳴りのすごさに驚いたものだ。インバルという指揮者の極めて能力の高い統率力を感じたものだ。
最近はこのCDを含めマーラーの全集が、BRILLIANTレーベルから15枚組5000円近くで売られていたりしてお手ごろ価格で手に入るようだ。つくづく幸せな時代だと思う。
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早速聞いてみたいと思います。 最近 季節がら綺麗な音楽を聴くことが多くてはまっちゃいました
2005/12/28(水) 午前 4:00 [ ace*ac*suk*d*tta ]
BRILLIANTは海外の版権を持っていた会社からDENONの音源を取得し、超廉価で売っているそうです。DENONは抗議したものの最初の契約に不備があって差し止められなかったとか・・・。私は音質を考慮して、本家の1,000円盤で全集を揃えました。こんな安売りをしてしまって良いのかと思うくらい充実した内容ですね。今春、インバル/ベルリン響の来日公演でマーラーの9番を聴きましたが、密度の濃い名演で健在ぶりを示してくれました。
2005/12/28(水) 午前 7:09
筆者が本格的にクラシックを聴きだした頃、ちょうど『クレスト1000』の第一回発売分が店頭を賑わせていました。廉価版で、しかも、『何とか大賞受賞!』とかたくさん書いてあったので、『巨人』と『千人』と合わせて買った想い出があります。 それにしても、コロムビアの録音の良さは凄いです。マスターヴォリュームがやや小さめなのは、『大音量にしても、音質はそのまま!』というのをアピールしたいため?
2005/12/28(水) 午後 8:20
acecacasukidatta様>コメントありがとうございます。第4楽章のアダージェットは最高ですよ。早速聴いてみてください!
2005/12/29(木) 午前 0:25
BAZ様>私もこつこつ正規盤で集めてきたのでBRILLIANT盤には否定的なひとりです。しかし、安くいい物が手に入るのであれば、それはそれで仕方ないしいい事ですよね。
2005/12/29(木) 午前 0:29
camelrider様>コメントありがとうございます。確かにこのシリーズ、音は最高にいいですよね!演奏家も渋くて実力派だし、しかも廉価。言うことありません。
2005/12/29(木) 午前 0:32
このCD、ゴールド盤とかワンポイント録音盤、補助マイクあり盤と、色々聴きました。今は安いんですね。いいなあ。
2006/1/3(火) 午後 10:03
makoto様>コメントありがとうございます。BRILLIANT盤は聴いた事がないのでどんな音なのかわかりませんが遜色なくいい音でしょう。
2006/1/4(水) 午前 0:21