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ベートーヴェン:1.交響曲第1番ハ長調作品21
2.交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
エンシェント室内管弦楽団
指揮:クリストファー・ホグウッド
REC:1983[1],1985[2] (L'OISEAU-LYRE 452 551-2)
上記CDより1を。
エンシェント室内管、ホグウッドによるベートーヴェンの交響曲全集からの一枚。エンシェント室内管、ホグウッドといえばモーツァルトの交響曲全集を録音して知られる存在となった。
この第1交響曲はベートーヴェンの交響曲の中でもかなりマイナーの交響曲だ。ベートーヴェン30歳の特に完成された作品。モーツァルトやハイドンの影響を強く受けた作品であるが様々な部分で新しい事に挑戦しようとする試みが感じられる。当時としては意表をつくような第1楽章の冒頭の和音からして気鋭の作曲家の野心のようなものが顧みられる。
エンシェント室内管ホグウッドのすっきりとしたサウンドとマイルドな音色が融合した実に美しい演奏には感心する。古楽にありがちなあまりに直接的すぎる乾いたサウンドとは一線を画する優美で爽やかなサウンドで奏でられる演奏はこのベートーヴェンの第1交響曲の持つエッセンスを引き立てサウンドの美しさ、音楽の持つ構造の美しさ、それらの美的センスの極みをここに再現する事に見事成功している。
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