|
エネスコ
1.弦楽八重奏曲ハ長調作品7
2.管楽十重奏曲ニ長調作品14
“ジョルジュ・エネスコ”ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団アンサンブル
指揮:クリスティアン・マンデール
REC:1997 (Art Nova 74321 63634 2)
弦楽八重奏曲
なんとも難しい音楽だ。フレーズがあるようでない感じ。この「ふわり」とした感覚。なんと例えたらよいのだろうか?
1900年に作曲された。20世紀の幕開けにパリで初演された。基本的には4楽章からなっているが各楽章切れ目なく続く。基本的な音楽の語法や構造に関してはブラームスやシューベルトなどに近いが音の響きに関して言うならばドビュッシーのそれに近いかもしれない。
とにかく音楽は不思議な雰囲気に満ちていて、まさにこのCDのジャケットの絵のような感じで具象と抽象が入り混じったような捉えどころのないまさしく「印象的な」音楽だ。
管楽十重奏曲
1906年の作品。弦楽八重奏曲の不思議な雰囲気とはうって変わってとてもわかり易い音楽。牧歌的な第1楽章と哀愁漂う民謡風の素朴なフレーズが大変印象的な第2楽章。美しいメロディが密度濃く織り込まれていくような終楽章は大変温かみのある音楽で印象的。理屈なく楽しめる音楽だと思う。
演奏はブカレスト・フィルのメンバー。各楽器の音色は素朴そのもの。技術的に目を見張る何かがあるわけではないがとても温もりのある優しい音でとてもいい。
|