クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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エネスコの音楽 その8

イメージ 1

エネスコ
1.チェロ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品26−1
2.チェロ・ソナタ 第2番 ハ長調 作品26−2

Gerhard Zank (Vc)
Donald Sulzen(Pf)
REC:1997 (Art Nova 74321 54461 2)

 チェロ・ソナタ 第1番
 この作品は1898年の作品であるからエネスコが10代のときの作品ということとなる。若さが炸裂したような情熱とロマンに溢れた激しい音楽だ。
 強烈なアクセントにはじまる第1楽章などはほとばしる若き熱気を感じる事が出来る。サウンド的にはやはりブラームスに近い気がする。
 第2楽章のスケルツォ(スケルツァンド)や終楽章における音楽の語法などはバッハそのものだと思う。澄み切った和声と流れるようなフレーズにこの作曲家の若き才能の源流が(ルーマニアという民俗文化という場所にあることは言うまでもないが)一方としては間違いなくバッハやブラームス、モーツァルトなどに求める事を感じざるを得ないと説得されるような楽曲だ。

 チェロ・ソナタ 第2番
1935年の作品。エネスコ50代の作品。透明感や清涼感は著しく後退してエネスコ晩年によく聴かれるような抽象的な作風。ややジャズ風のイディオムも感じられる。
この時期に作曲された作品としては「組曲第3番『村人たち』」(1938)や「交響詩『海の声』」(1929)などが上げられ、無機的かつ抽象的な作風は共通すると思う。
 
 ハンガリー生まれのG.Zankのチェロとアメリカはカンザス出身のD.Sulzenのピアノによる演奏はやや水と油か?豪快なピアノにチェロはややパワー不足?逆にいえばしっとりとしたチェロにやや騒々しいピアノ?このミスマッチでアンバランスな雰囲気がいい味を醸し出しているのかもしれない。


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