クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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トゥリオ・ペラモ:作品集
 1.大地の歌
 2.雨降る夕暮れにて
 3.3つのキューバの幻想 〜アレハンドロ・ガルシア・カトゥルラの生誕90年に捧げる
 4.9月の歌

ヨハネス・トニオ・クロイッシュ(G)
ナン=マロ・ババハニアン(Ms)[1]
グリフィン弦楽四重奏団[3]
REC:2000 (Arte Nova 74321 77633 2)

ヨハネス・トニオ・クロイッシュのギターによるキューバの現代作曲家トゥリオ・ペラモの作品集。このCDに収められているほとんどの楽曲がクロイッシュのために作曲されたようだ。ドイツ生まれ(1970年〜)のクロイッシュは欧米各地で活躍するギター界の新星。中南米系の音楽を得意としている。ミュンヘンで哲学を学び、ザルツブルクのモーツァルテウムで音楽を学ぶ。その後アメリカに渡りジュリアードで学んだ。
キューバを代表する現代作曲家トゥリオ・ペラモとは親交もあるようでこのCDのブックレットの解説はクロイッシュ自身の言葉で綴られていてペラモという作曲家に対する畏敬の念が感じ取れる。
さて、作曲家のトゥリオ・ペラモ(1948年〜)はもともとその音楽家としてのキャリアをハバナにあるナショナル・オペラ・ハウスの歌手として始めたようだ。その音楽はラテン系の小気味よくノリのいいリズムとフランスの印象派に聴かれるような色彩のあるきらめくようなサウンドが見事にマッチした独特の音楽だ。

「大地の歌」
 この作品は5曲からなる楽曲でギターの伴奏とメゾ・ソプラノで歌われる歌曲である。オープニングの”Vegas de Vueltabajo”や終曲の”Fiesta”はいい音楽。特に”Fiesta”は短いながらも大変親しみやすいラテン系のノリのいい音楽で一度聴いたら口ずさまずに入られないと思う。

 「雨降る夕暮れにて」
 この音楽は3曲からなるギターのための独奏曲。ペラモがアメリカを旅行中にクロイッシュと一緒にすごす時間があってメトロポリタン美術館を訪れた事があったようでこの作品はそのときの印象を音楽にしたようだ。独特の雰囲気のある抽象的な作品。

 「3つのキューバの幻想」
 3曲からなるギターと弦楽四重奏の為の楽曲。ペラモが最初にクロイッシュのために書いた音楽のようだ。キューバはもちろんスペインやアフリカなどの民俗的音楽に影響を受けながら西洋音楽の様式に沿って書かれている。ただし音楽としては抽象的な側面が多く今一印象に残りにくい。
副題にあるアレハンドロ・ガルシア・カトゥルラ(1906〜1940)は、キューバの作曲家で積極的にキューバの音楽を自作に取り入れた作曲家のようだ。詳しい事はわからないがキューバにおけるクラシック音楽の黎明期における重要な役割を果たした作曲家のようだ。

 「9月の歌」
 作曲者51歳の誕生日に作曲された作品。なにか枯淡の境地を感じさせるような静かな音楽だ。


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