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1.ピアノ・ソナタ ハ長調 K.279
2.フィッシャーのメヌエットによる12の変奏曲ハ長調 K.179
3.ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.280
4.サリエリ『ヴェネツィアの市』から「わが愛しのアドーネ」による6つの変奏曲ト長調 K.180
5.ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.281
バルト・ファン・オールト(フォルテピアノ)
作者不詳、1785年ウィーン製
2004年10月(Brilliant 93025/6)
K.279〜K.281のピアノ・ソナタはモーツァルトが18歳のときにバイエルンの音楽好きの貴族タデーウス・フォン・デュリニッツ男爵の為に作曲した6曲からなるピアノ・ソナタのうちのの第1番から第3番までの作品。実質的に最初期のピアノ・ソナタということになる。3曲とも1775年初めにミュンヘンで書かれた。
K.179の変奏曲は1774年頃の作品。当事有名なオーボエ奏者でもあったヨハン・クリスティアン・フィッシャー(1733〜1800)のオーボエ協奏曲第1番の終楽章メヌエット・ロンドから主題が採られている。変奏曲としては20分弱という結構大掛かりな作品になっている。
K.180の変奏曲は当事ウィーンで絶大な人気を博していたイタリアの作曲家、アントニオ・サリエリ(1750〜1825)のオペラ「ヴェネツィアの市」の第2幕のフィナーレで歌われる「わがいとしのアドーネ」の第1ヴァイオリンの旋律を主題とした変奏曲。この歌劇は1772年1月にウィーンで初演されている。おそらくモーツァルトは1773年にはじめてこの作品に接し作曲したと考えられる。
このCDに収められている作品はどれも微塵の曇りもない純真で無垢な美しい音に満ちていて天気の良い休日に聴くと大変リラックスできる。あまり難しい事は考えずにモーツァルトの紡ぎ出す優しいメロディに心をゆだねるのがいい。
オールトの素朴で瑞々しく透き通った水玉のような音色がモーツァルトの作品の素晴らしさを際立たせる事に成功している。
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