クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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1.ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
2.ヘンデル/ビーチャム編曲:組曲『バースの恋』
3.ディーリアス:楽園への道
4.シベリウス:『カレリア』組曲〜行進曲風に

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サー・トーマス・ビーチャム
録音:1957年10月20日、アスコーナ[ライヴ]

 イギリスの大富豪指揮者、ビーチャム。ここで演奏しているロイヤル・フィルやロンドン・フィルを彼の莫大な資産によって設立しイギリスの音楽界の君臨した超セレブな大指揮者だ。ビーチャムはお国ものであるヘンデルの音楽や当時はまだ無名であったディーリアスの音楽を積極的に演奏し広めていった。
 一方で3大Bとして知られるドイツの音楽家(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)を「3大退屈作曲家」として呼んでいたらしい。
 
 ただここで聴かれる「3大退屈作曲家」と呼んだ作曲家のひとりベートーヴェンの第7交響曲は大変素晴らしい音楽になっている。骨太でしっかりとしたサウンド。安定した音楽運びはまさにドイツ音楽そのもの。クナッパーツブッシュのような奇異なものではなくとても安定した誠実な音楽だ。深い音楽の精神をここに聴く事が出来る。
 
 ヘンデル原曲の組曲「バースの恋」は7曲の小品からなっているオーケストラ曲。原曲はなんであるか分からないけれどヘンデルの作品をビーチャムが編曲したものを羅列したのだろうか?一つ一つは小さい楽曲ながらもかなり劇的にアレンジされている。濃厚な管弦楽曲としての色合いが濃く聴き応え満点。

 叙情溢れたイギリスの詩的作曲家ディーリアス。ビーチャムの最も愛した作曲家といえる。この「楽園への道」という楽曲はディーリアスの歌劇「村のロメオとジュリエット」という作品における間奏曲が原曲であるようだ。静寂で詩的でロマンチックな作品だ。
 
 最後に収録されているのはフィンランドの生んだ20世紀最大の作曲家シベリウス。ビーチャムはシベリウスの作品も積極的に紹介した。カレリア組曲から「行進曲風に」と題された快活な楽曲。この小さな楽曲を引き締まったサウンドで劇的に演奏しこの楽曲の持つエッセンスを余すとこなく表現する事に成功している。
 
 ベートーヴェンにしてもシベリウスにしても肉厚のサウンドで豪快にしかも劇的に演奏する。それでいてイギリスの紳士風に一定の抑制が効いておりこの妙なバランスの演奏に大変感動した。ビーチャムがただの富豪指揮者ではないことがよく分かる。

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ビーチャムはなんと言ってもディーリアスがいいですね。ともすると小品しかコンサートにかけられないけど、ビーチャムの手にかかると、リヒャルト=シュトラウスの管弦楽曲ぐらいの重厚さをもって演奏されます。ビーチャムが作曲者を限りなく尊敬している事に感動します。 シベリウスもすばらしいけど、晩年の狂気ともとれる作風にはついて行けなかったようで、彼なりの混乱が感じ取れます。

2006/7/6(木) 午後 10:36 [ あぶらぼうず ]

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padva様>コメントありがとうございます。そうですね、ディーリアスとビーチャムは切っても切れない関係ですよね。個人的にディーリアスの音楽の中では「春初めてかっこうを聞いて」が好きです。もちろんビーチャムの指揮で。

2006/7/6(木) 午後 11:10 ちぇり


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