クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー:交響曲第9番二短調

エミリア・ロマーニャ「アルトゥーロ・トスカニーニ」交響楽団
指揮:ヴラディーミル・デルマン(指揮)
録音:1994年[ライヴ]

 指揮者も、オーケストラもほとんど知らなかった。どうしてこの演奏が「グレイト・コンダクターズ」に幾多の著名な指揮者の演奏の中に入っているのか不思議であったが様々に調べ、聴いてみると納得のいくことになる。

 まずは指揮者のウラディイミール・デルマン(1923-1994)。旧ソ連のレニングラードに生まれたユダヤ系ロシア人指揮者。政治的な理由もあってか1974年にイタリアに亡命し、以後、イタリアで活躍した人物。1999/2000年のシーズンからリッカルド・シャイーが音楽監督となって急速に脚光を浴びるようになったミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の設立に尽力した事でも知られている。
 
 と、このデルマンについてはこの程度の事しか分からない謎の指揮者だ。多くの悲劇をのりこえてイタリアに渡り、日の目を見ないイタリアの地方の歌劇場でひっそりと地道な活動をしてきたのではないだろうか?
 
 演奏はブルックナーらしからぬ劇的でドラマに満ちた演奏だ。それゆえこの演奏には賛否両論たくさんあるようだ。テンポが恣意的過ぎるやリズムのエッジがきかずぼやけた感がある。ただ同時に感情の起伏の激しいダイナミックな演奏となっていてあのワーグナーのオペラを思わせる演奏だ。
 
 演奏をしているのはエミリア・ロマーニャ「アルトゥーロ・トスカニーニ」交響楽団。やたらと長い名称であるがパルマにあるトスカニーニ財団によって1975年に設立されたらしい。その後現在ではトスカニーニ財団管弦楽団と名称を変えているらしい。旧称で2000年に一度だけ来日しているようだ。
ちなみにこの財団には2002年に設立されたアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団というオーケストラもあって昨年の10月にマゼールに率いられて来日している。
 
 このエミリア・ロマーニャ「アルトゥーロ・トスカニーニ」交響楽団はやや響きが薄くてブルックナーの重厚なサウンドを聴かせることに成功したとはいいがたいがドラマチックで芳醇で甘い音色にうっとりとするところもある。丸みを帯びた濃厚なサウンドにデルマンの音楽に酔いしれた指揮が絡み合うとゴシック様式のブルックナーというよりは、より劇的で人間くさいワーグナーの匂いがこの演奏に立ち込めている。
 
 本当にこのデルマンという人の演奏はとてもユニークで劇的だ。謎は多いが演奏は少ない指揮者として妙に惹かれる指揮者だ。未知の指揮者の発見という事で貴重な演奏といえる。
 
 1994年の録音という事で録音状態は最高。画像にはAura MusicからでているこのCDの正規盤のデルマンの風貌が分かるジャケットを掲載した。


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