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モーツァルト:ピアノ協奏曲全集(9)
1.ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
2.ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
マティアス・キルシュネライト(Pf)
バンベルク交響楽団
指揮:フランク・ベールマン
REC:2004[1],2005[2] (ARTE NOVA 82876 82576 2-9)
ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
この第24番ハ短調 K.491はモーツァルトのピアノ協奏曲における2つの短調の作品のうちのひとつ。そのひとつは先日聴いた第20番ニ短調 K.466である。このニ短調の作品が繊細で寂寥感漂う雰囲気の立ち込めた「短調」の作品であったのに対し本日聴くハ短調の作品は非常に重く(それはある種確信的なもので)というのもモーツァルトの聴衆への、ひいては音楽へのひとつの挑戦とも感じる戦闘的なコンチェルトといえる。この感じどことなくベートーヴェンに通ずる雰囲気がある。
第23番イ長調 K.488とともに1786年の3月に「フィガロの結婚」の作曲中に同時に書かれた作品であるがここまで性格の異なる作品をこれほどの短時間でよく書けるものだなと感心する。
管弦楽もとても巨大なものとなっていてピアノ独奏を伴った大交響曲ともいえるかもしれない。ただ攻撃的かつ深淵な独奏ピアノに音楽全体が包まれている側面もありモーツァルトにしてはとても(全体のバランスなどを考えても)難しい楽曲であまり耳に馴染みのいいものではないと思う。それだけ特異な存在感を放つ作品といえる。
ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
1784年から続いた一連の12曲に及ぶピアノ協奏曲群(第14番〜第25番)の最後を飾る男性的な雰囲気に満ちた堂々とした充実の一曲だ。
第1楽章はベートーヴェンの「運命」交響曲を髣髴とさせる「あの」三打音とフランスの国歌「ラ・マルセイェーズ」そっくりの音型が印象的。
牧歌的で子守歌のように語りかけてくる優しげな楽想の第2楽章をはさんで極めて祝祭的な雰囲気の強い軽快な終楽章と聴き応えは満点だ。
ただこの協奏曲における聴きどころはやはり第1楽章の「運命」の動機と「ラ・マルセイェーズ」の掛け合いのところだと思う。モーツァルトにしては珍しいくらいの父権的な音楽になっていて聴き終えたあとの充実感といったら格別である。
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初めて聴いたモーツァルトのピアノ協奏曲が25番でした。ブレンデル&クレンペラーでした。おっしゃるとおり男性的というか、豪快かつ華麗な曲に「かっこいい! 」と感動したものです。24番と25番はオケが重厚で個人的にポイント高いです。
2006/8/26(土) 午後 4:03 [ 文房具009 ]
確かにこの25番のコンチェルトはかっこいい音楽ですよね。オケも重厚で私はベートーヴェンを思いました。
2006/8/26(土) 午後 8:11