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プロコフィエフ
1.交響曲第1番ニ長調作品25「古典」
2.交響曲第4番ハ長調作品112(1947年改訂版)
ロンドン交響楽団
指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ
REC:2004(PHILIPS UCCP-1118/21 475 7792)
交響曲第4番ハ長調作品112(1947年改訂版)
1930年に作曲され初演された第4交響曲の改訂版。第5.6交響曲の後に作曲されている上内容的にも規模的にも1930年のオリジナル版とは見違える作品となっていて作曲者自身が言っているように実質的には「第7交響曲」といえるのではないだろうか?
とはいえ、実際に1952年に「第7交響曲」が作曲されているのであくまでも「第4交響曲」の改訂版である。
各楽章について感想を言うと第1楽章はオリジナルに比べて非常に肥大化されているが聴いた感じはさほど印象は大きく変わらない。
第2楽章は感じが大きく変わった。厚みのある音楽とおどけた感のある親しみ深い旋律には聴きやすさがある。
この流れは続く第3楽章も同じ。バレエ音楽を元にしているだけあって幻想的な舞曲を思わせる。
終楽章は基本的に快速なテンポで推し進められる終楽章は楽想が目まぐるしく変化していく。
すべての楽章に言える事ではあるが無味乾燥で無機的な感じだったオリジナル版よりもはるかにメロディアスでオーケストレーションが巧妙であり親しみやすい。
この改訂版が作曲者の存命中に演奏されなかったのは大変残念なことであっただろう。
ゲルギエフとロンドン響のコンビによる演奏はここでもやはり消化不良。録音が悪いのだろうか?音がこもってしまってスケールを感じない。技術的な点においては何の問題もないのだが(ウィーン・フィルとの)チャイコフスキーで聴かれたようなスリリングで熱いパッションのようなものが聴かれない。
唯一この第4交響曲の終楽章のフィナーレで熱さが感じられるけれどもそこへ到達するまでの過程が平坦すぎるような気がする。
それだけプロコフィエフの(今日聴いた第4交響曲だけではなく)作品の持つ内面の表現の難しさを感じる。
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