クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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プロコフィエフ
1.バレエ音楽「放蕩息子」 作品46
2.交響曲 第4番 ハ長調作品112(1947年改訂版)

ウクライナ国立交響楽団
指揮:テオドレ・クチャル
REC:1995(NAXOS 8.553055)

バレエ音楽「放蕩息子」作品46

 さて今日は久々更新。引き続きプロコフィエフの音楽を。そう、第4交響曲の基になった「放蕩息子」
を聴いていきましょう。

 バレエ音楽「放蕩息子」はロシア・バレエ団で有名なディアギレフの依頼によって1928年に作曲された。1929年の5月にパリにおいて作曲者の指揮によって初演され成功を収めた。

 全3場よりなっている。構成は以下の通り。

 <第1場>
 出発
 友との出会い
 男たらし(美女)
 踊り子たち
 <第2場>
 放蕩息子と男たらし(美女)
 酔っ払い
 略奪
 目覚めと後悔
 <第3場>
 間奏曲:略奪品の分配
 帰還

 ざっとこのような構成だ。この作品の物語の流れなどはよくわからないけれども、どうやら「男たらし」という登場人物は「美女」であるようだ。主人公の放蕩息子をたぶらかす役でもあるのであろうか?
 
 この男たらし(美女)のテーマがそのまま第4交響曲の第3楽章のテーマに使われていてなんとも妖艶で危ない感じの旋律だ。
 
 第1場の友との出会いと第2場で聴かれる酔っ払いは同じテーマで跳躍進行と不協和音の衝突がモチーフとなっておりかなり強烈な音楽であるのに対し第4交響曲の第2楽章冒頭のテーマに用いられた第3場の終曲「帰還」は叙情的な旋律でしっとりと歌わせている。
 
 このようにこの楽曲は「騒々しさ」と「静寂さ」が同居した作品で、その後作曲されるプロコフィエフの代表的な作品「ロメオトジュリエット」の片鱗を感じさせる佳作となっている。
 
 心配した録音状態は決してよいとはいえないがこの楽曲の録音における希少性を考えるとまずまずの録音といえる。クチャルの指揮とウクライナ国立響のコンビによる演奏は激情する雰囲気と不思議な静寂さの対比が見事に表現されていてこの楽曲の持つ味を十分に引き出すことに成功している。
 
 なかでも白眉の演奏は第2場の「略奪」の演奏。木管楽器の見事な掛け合いに息を呑むこと間違いなしだ。
 
 ちなみにプロコフィエフはこのバレエ音楽から5曲を抜粋した形で同名の交響組曲作品46bisを作曲している。


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