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プロコフィエフ
映画音楽「アレクサンドル・ネフスキー」
〜オリジナル・フィルム・スコアによる完全全曲盤〜復元および編曲:ウィリアム・D.ブローン
エヴゲーニア・ゴロホーフスカヤ(Ms)
サンクトペテルブルク室内合唱団
サンクトペテルブルク・テレビラジオ放送合唱団
サンクトペテルブルク・コーラス・カペラ“LIK”合唱団
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
指揮:ユーリ・テミルカーノフ
REC:1993(RCA BVCC-697)
昨日聴いたカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」作品78の原曲となった映画音楽のオリジナルスコアの演奏をテミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルのコンビで聴く。
世界初録音ということで話題を呼んだCDである。聴いた感想はさほどカンタータ版と変わりないということ。むしろカンタータのほうが音楽が凝縮されていて聴いていて面白かった。
映画音楽版はどうしても音楽がばらばらになっていて散漫としてしまい集中力が途切れてしまう。それでもカンタータ版にはなかった音楽がいくつか聴くことができてそれはそれでいいのだがこの楽曲のエッセンスのすべてはカンタータを聴けばそれで十分のような気がする。
テミルカーノフによる指揮とサンクトペテルブルク・フィルの演奏はややまったりとしていてリズムの切れ味が鈍くて残念。丁寧なのだけど心が突き動かされるような感動はなかった。昨日のムーティの指揮による演奏が逆に際立ってよかった事をこの演奏は奇しくも証明してしまったようだ。
上手くまとめすぎてその先にあるものを示せなかった典型的な演奏といえる。ただ録音は素晴らしいしこのような珍しい音源を聴ける事に重きを置く事にしよう。
蛇足ではあるがこの音楽中もっとも有名な「氷上の戦い」がどこかで聴いたような気がしていたのだが今日ようやく気づいた。ジョン・ウィリアムズの「スター・ウォーズ エピソード1」の映画音楽に出てくる「運命の戦い」のテーマ。いやいや本当に、雰囲気がそっくりである。
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