クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集(2)

1.ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16
2.ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26

ウラディーミル・クライネフ(Pf)
フランクフルト放送交響楽団
指揮:ドミトリ・キタエンコ
REC:1991,1992 (TELDEC 4509-99698-2)


ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16


 ピアノ協奏曲第1番で若々しく爽やかな作品を世に出したプロコフィエフがモダニズムを前面に出した意欲作がこの第2番のピアノ・コンチェルトだ。

 1912年から13年にかけて作曲され1913年に初演された。初演当時はまたもや物議をかもし出し反対派からは圧倒的な悪意を持って迎えられた問題作。

 第1番の協奏曲よりも圧倒的に大きくなったスケールと神秘性をたたえた名曲といえる。独奏ピアノも時に超絶技巧を要求され時に内面の深い音楽を表現する事も必要とされ聴いているだけでとても難しい音楽に感じる。

 個人的には第2や第4交響曲と相似している部分が多分にあると思う。独特の静寂さとヒステリックの極地ともいえる暴力的かつ機械的で無機的な強奏の対比が非常にシャープで鋭角的な旋律できつく展開されていく。この楽曲のいかなる場所においても全く緊張が弛むところはなく、そういう意味では聴き手に過度のストレスを与える。
 
 ただ「すれすれ」のところで、この楽曲はいわゆる鑑賞に堪えうる「音楽」としての体裁を整えていてそのぎりぎりのところにある「音」と「旋律」の駆け引きが見事な「音楽」を作り出している。
 
 クライネフのクールでストイックなピアノはこの音楽の持つ魅力を際限に表現する事に成功していて針のように鋭く痛い音の粒が脳みそにしみわたる。
 
 ちなみにこの1913年に初演された原譜はロシア革命のさなかに失われてしまい、今日聴くことの出来るこの楽曲は1923年に作曲者自身が記憶を頼りに復元改定されたものである。したがって物議を呼んだ初演時の刺激的なものとこの復元改訂版は異なるもので(復元改訂版は)かなり穏健になったといわれている。
 
 それでいても(この復元改訂版は)かなり刺激の強い楽曲であるので初演時のこの協奏曲はよほど過激なものであったのだろうと推察されよう。


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