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マリー=クレール・アラン:バッハ・オルガン名曲集 J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 フーガ ト短調 BWV578 協奏曲 イ短調 BWV593 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542 パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 マリー=クレール・アラン(Org) REC:1978〜1980(Erato FDCA 810) (コレジアーレ・ド・サン=ドナ教会、ドローム) これも偶然であろうか。昨日聴いたCDで初めて知ったフランスのオルガニストで作曲家のジュアン・アラン。わずか29歳で戦死するという悲運の天才作曲家である。 そして今日聴くCDでバッハのオルガン曲を演奏しているマリー=クレール・アランはジュアン・アランの実の妹。そんなCDが中古屋で2枚仲良く並んで売られているとは。偶然両方を手にしてこうして聴いている。何か運命的なものを感じる。 さて、マリー=クレール・アランはフランスの女流オルガニストであるのだがバッハのオルガン楽曲を3度も全曲録音している。 今日聴いているのは2度目の全集(1978〜80年の録音)から抜粋された廉価盤である。このCDでマリー=クレール・アランは非常に独特なスタイルでバッハを表現している。 有名な トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 は端整で軽やか。時にこの音楽を聴くと胃もたれを起こしそうにもなるがこの演奏は非常に溌剌としていて爽快感すら漂う。細かなパッセージもはっきりと聴こえてきて見通しのいい演奏だ。 俗に「小フーガ」と呼ばれる フーガ ト短調 BWV578 もタッチがソフトでふんわりとした優しい音楽になっている。 ヴィヴァルディの協奏曲の編曲である 協奏曲 イ短調 BWV593 もバッハの音楽というよりもヴィヴァルディのオリジナルを聴くようで切れ味のいいテンポでさくさく進んでいく。 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542 、 パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 の重量級の作品もマリー=クレール・アランの手にかかると大変チャーミングな音楽と変身する。 全曲を通じて低音の音量がいくらかおさえられている感じで中音域から高音域の音がストレートに耳に飛んでくる。それによって音の鋭さや歯切れのよさが強調されるのかもしれない。ただそれ以上に演奏から滲み出る「優しさ」が聴く人を温かく包んでくれる、「優しいバッハ」がそこに感じる。
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この人のバッハは1枚だけ持っています。12月に上げた記事にちょっとだけ登場しているので、TBさせていただきます!
2007/2/2(金) 午前 0:05
gutch15様>コメント&TBありがとうございました。こちらからもTBさせていただきます。
2007/2/2(金) 午前 0:20
アランにオルガニスト・作曲家の実兄がいるとは知りませんでした。
兄弟揃って音楽家、もしかして音楽家の家系だったんでしょうか。
音楽家の家系は伝統的に実のあるものですね。
どこぞやの政治家の家系とは雲泥の差です。
ところでマリー・クレール・アランの眼差しって
サヴァリッシュにも似ていませんか?
学究肌って所も。
2009/2/26(木) 午前 7:51 [ 名無しの権兵衛 ]
リッチー様>コメントありがとうございます。マリー=クレールの実兄のジュアン・アランの作品は非常に繊細で美しいです。機会があれば是非聴いていただきたいと思います。マリー=クレールの眼差しは確かにサヴァリッシュに似ているかもしれませんね(笑)。
2009/2/26(木) 午後 9:00