クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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シベリウス
1.交響曲 第6番 ニ短調 作品104
2.交響曲 第7番 ハ長調 作品105
3.交響詩「タピオラ」作品112

ラハティ交響楽団
指揮:オスモ・ヴァンスカ
REC:1997(BIS 1697/1700 CD4) 

交響曲 第6番 ニ短調 作品104

 この交響曲は交響曲第5番と第7番とほぼ同時にその楽想が着想されている。シベリウスは当初この交響曲の楽想をヴァイオリン協奏曲にする構想を持っていたようだ。しかしこの構想はすぐに取り下げられ、交響曲として作曲が進められた。
 この作品は第一次世界大戦の勃発やフィンランドの独立にむけた紛争や内戦などの情勢不安により作曲は一時中断してしまう。苦難の末に1918年に祖国フィンランドはロシアから独立する。
 フィンランド独立後、シベリウスは再びこれら交響曲の作曲に取り組むことができるようになった。喜びもつかの間1919年、シベリウスを経済的にも精神的も援助したカルペラン男爵が死去する。この恩人の死や祖国フィンランドを取り巻く複雑な世界情勢が作曲中であったこの交響曲に宗教的な響きと独特の陰りという形で影響を及ぼしていると推察される。
 ちなみにシベリウスはこの楽曲に関し「荒々しく、情熱的な性格」と述べているが、実際に完成されたのは教会旋法や対位法を多用した思索的な作品となった。
 これにはかねてから研究していたパレストリーナを初めとするルネサンス時代の宗教音楽も影響しているということらしい。
 初演は1923年2月13日。ヘルシンキに於いて、シベリウス自身の指揮によって行われた。スウェーデンのピアニストで作曲家のヴィルヘルム・ステンハンメルに献呈されている。

(*:フリー百科事典『ウィキペディア』より一部引用)

 作曲家の 吉松隆 氏が作曲家になるきっかけを作ったとされるこのシベリウスの第6交響曲はまるで標題音楽のように景色が浮かんでくる。旋律もより洗練されより内側へ内側へと音楽が流れていくような楽曲だ。

 シベリウス独特の清楚で清らかな音楽が祈りに満ちた透明な空間に涌いていく。とても美しい音楽だ。第5や第7と比べると決してメジャーな音楽ではないがシベリウスのエッセンスを堪能できる。

 ちなみにさきの吉松隆氏はこの楽曲と宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」とを関係つけた面白いエッセイを書いている。

 ヴァンスカ/ラハティ響の演奏は第6交響曲でも素晴らしい演奏を聴かせてくれる。閃光のようなシャープで美しく透明な音色がこの楽曲に見事にマッチしている。金管楽器の強奏さえも音色は完璧な透明。

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