クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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プロコフィエフ
1.交響曲第4番ハ長調 作品47(初版)
2.交響曲第4番ハ長調作品112(改訂版)

フランス国立管弦楽団
指揮:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
REC:1986,1987(Warner 0927 49634-2)

交響曲第4番ハ長調作品112(改訂版)


 初稿版の第4交響曲は基本的には大変しなやかな作品であったことがロストロポーヴィチ/フランス国立管の演奏を聴いて判った気がする。管楽器がとても柔らかくしなやかで耽美的。美しくも妖艶なプロコフィエフ独特のサウンド、世界が展開されている。

 さてそこで、この改訂版、作品112。この楽曲は改訂版の域を逸脱し同じ題材をもとにした別の作品とみなすべきである。この改訂版は第2や第3交響曲に立ち返ったように攻撃的で無機的な作品であるのだから。

特に第1楽章など、初版(作品47)が7分半くらいの長さであったのが15分半ほどに増幅されていて初版ではなかった攻撃的で粗野な旋律が中間部に出てくる。初版では独特の妖艶な雰囲気に支配されたフランス印象派の雰囲気をもっていたのがこの改訂版では一変する。
この改訂版の第4交響曲ではより不思議な妖艶さと攻撃的な騒々しさが同時に存在する分裂症気味な作品に仕上がっている。

ロストロポーヴィチ/フランス国立管の演奏はその二つの性格をより見事に分裂させる事によってこの作品の本質を示している。この二つの側面の相違を強烈に際立たせる事によってこの楽曲の持つインパクトとその意味を聴く人に問いかけているようだ。

以前ゲルギエフ/ロンドン響の演奏を聴いたとき[http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/40730269.html] はここまで(作品47と作品112)の違いを感じなかった。ゲルギエフの演奏は雰囲気が両者とも同じなのだ。

このロストロポーヴィチ/フランス国立管の演奏は作品47にあった妖艶さと繊細さ、作品112にある無機的な攻撃性の相違を色濃く表現している。そのためこの演奏は両作品の違いや作品112にあるプロコフィエフ独特の瞬間的な雰囲気の変化を見事に表現している。

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