クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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プロコフィエフ
1.交響曲第6番変ホ短調 作品111
2.交響曲第1番ニ長調作品25「古典」

フランス国立管弦楽団
指揮:ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ
REC:1986[2],1987[1](Warner 0927 49634-2)

交響曲第6番変ホ短調作品111

 第5交響曲の大成功で名実共にソ連の代表的作曲家としてその地位を不動のものにしつつあったプロコフィエフであったが健康を害し体調は思わしくなく田舎の別荘で療養半分にこの楽曲を書き上げた。
  初演は1947年、ムラヴィンスキーの指揮、レニングラード・フィルの演奏で行われ大きな成功を収めた。ベートーヴェンへの追慕の念を意図して書かれたとも言われている。
 この楽曲は3楽章からなるがそれぞれの楽章があまりに強い独特の個性と雰囲気をもっていて全体の統一感に欠け散漫な構成であるように感じる。
 第1楽章は極めて抽象的で難しさのみが支配する楽曲である。第2楽章は所々で聴かれる平明な旋律が田舎の慕情を感じる事が出来る哀愁漂う楽曲である。第3楽章はとても快活で第1交響曲「古典交響曲」の雰囲気をもった比較的わりやすく親しみやすい旋律に満ちている。ただフィナーレはまた第1楽章に感じた抽象的苦渋に満ちた雰囲気になる。
 3つの楽章を通して聴くと、まるで統一性を感じないのであるが「暗から明へ」「苦渋から歓喜へ」流れる感覚がこの楽曲から聴いて取れる。
 初演(1947年)こそは熱狂的な成功を得た作品であったが翌年には有名なジダーノフ批判にさらされしばらく演奏の機会を失った。
 様々な性格を内包した極めて難解な作品といえる。プロコフィエフはこの作品に関して人間のドラマを凝縮したような旨の事を述べているようであるが、まさに複雑怪奇な作品の顛末は天国から地獄、地獄から天国。
 栄光と挫折の波乱万丈な運命をたどったこの作品にふさわしい人間臭い作品といえると思う。

以上は以前にゲルギエフ/記述した第6交響曲の概観である。

 プロコフィエフの交響曲の中で最も苦手な楽曲のひとつ。あまりに抽象的過ぎてどうも印象が残らない。聴いていてもいい旋律が出てくるわけでもなく構成上のまとまりをもって聴かせるということもない。
 ただ騒々しく意味が良くわからない第1楽章と第2楽章。第3楽章は快活な音楽で唯一聴ける。ゲルギエフのところでも聴いていて疲れてストレスがたまると感想を述べたが、曲のせいだろう。ロストロポーヴィチの演奏を聴いていてもやはり同じ印象だった。
 ただフランス国立管弦楽団の明るく伸びやかなサウンドだけが際立つ演奏で好印象であったということは最後に付け加えておきたい。

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