クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ベルリオーズ
 1.幻想交響曲 作品14
 2.劇的物語「ファウストの劫罰」作品24 〜 「ラコッツィ行進曲」

1:トロント交響楽団
  指揮:小澤征爾
  REC:1966
2:フィラデルフィア管弦楽団
  指揮:ユージン・オーマンディ
  REC:1963
  (SONY SRCR 1505)


 すでに世界的な名指揮者で巨匠の域に達したという感のある小澤征爾の最初期の録音を聴く。音楽は先日聴いたベルリオーズの幻想交響曲。

 1966年の録音であるので指揮者が31歳のときの録音である。小澤はトロント交響楽団に音楽監督として1963年から70年までの7年間、タクトをとった。

 この間における両者の関係の充実の録音と言う事になる。

 さて、肝心の演奏のほうではあるがやや落ち着きのないせかせかとした演奏である。録音状況も決して良い訳ではなくステレオ録音初期のキンキンとしたざらついたもので、落ち着きのないテンポ感とも絡まってあまり感心しない。

 昨日のバレンボイム/BPOの演奏時間が55分程度のものであったのに対し、小澤/トロント響の演奏時間は46分程度。かっ飛ばしているのが良くわかる。このテンポの飛ばし方は若気の至りとも言うのかもしれない。しかし第4楽章の断頭台への行進などでは軽やかに突き進む一方、縦のラインがきちんと整った内声音も際立って耳に出来て骨格のしっかりとした演奏を聴かせてくれる。

 最後まで録音状況が貧弱でこの若さ溢れるパワーがはみ出てしまっているようで残念だった。

 ちなみに小澤は1973年にボストン交響楽団とこの幻想交響曲を再度録音している。録音時間はトロントよりも1分長い47分。録音状況も含めどんな演奏か聴いてみたい。


 さてこのCDに併録されていたのは同じベルリオーズのラコッツィ行進曲。演奏はフィラデルフィア管弦楽団。指揮はもちろんオーマンディ。風格のあるしっかりとした演奏。このラコッツィ行進曲に限ってはフィラデルフィア管/オーマンディのコンビでよく聴かれるあの放射状に放たれるフィラデルフィア・サウンドとはやや趣を異にして引き締まったリズムとサウンド、安定したテンポで納得の演奏を聴かせてくれる。

 [07/2/10/DK-K/294]

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