チャイコフスキー 1.交響曲 第4番 ヘ短調 作品36 2.序曲「1812年」作品49 3.スラヴ行進曲 作品31 Valley Forge Military Academy Band [2] 指揮:Col.D.Keith Feltham [2] The Mormon Tabernacle Choir [2] 合唱指揮:Richard P. Condie [2] フィラデルフィア管弦楽団 指揮:ユージン・オーマンディ REC:1965[1],1959/70[2],1964[3] (SONY SBK 46334) ユージン・オーマンディはハンガリーのブダペスト生まれ。若くからその才能を開花させたオーマンディは20代そこそこでヴァイオリニストとしてニューヨークに渡り活躍する。その後指揮者に転向しトスカニーニの代役としてフィラデルフィア管にデビューする。 その後、1931年から36年までミネアポリス響の常任指揮者を務め1938年から44年もの間フィラデルフィア管の音楽監督として「フィラデルフィア・サウンド」という華麗、豊麗なサウンドで一世を風靡した。 そんなオーマンディの黄金時代に録音されたチャイコフスキーの第4交響曲を聴く。この楽曲はこれより以前にもモノラルで録音が存在しこれ以降にも70年代にRCAに再度録音している。 よく言えば豪華絢爛。悪く言えば豪華なだけの音響。極端なレガート奏法でベタッとした音響で個人的には胃がもたれそうな、脂ぎってギトギトした演奏だ。 全体的にテンポは中庸からやや遅め。機動的なリズム感覚は皆無。徹底的にレガートのギラギラした音響に支配されている。 第2楽章の濃厚な響きと旋律の歌い方には感動。これほどいい音楽だったかなと思わせる第2楽章だった。その他の楽章は胃がもたれるほどに重くギトギトした演奏だ。 「1812年」はもともと1959年の録音。1970年にこの録音に合唱とブラス・バンドを合成したいわば継接ぎバージョン。鈍重で俗っぽい演奏だ。スラブ行進曲も印象は同じ。重苦しく纏わりつくようなサウンドに辟易してしまった。 セルが音楽をよりタイトに本質を凝縮させていったのとは対照的に響きの豊穣を肥大化させてより表層的に表現していったのがオーマンディなのか?最近、オーマンディの音楽に対する評価がそれほど高くないことも納得できるそんな一枚だった(そんな気がしたが・・・最終的には好みの問題かもしれないけれど)。
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