クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブラームス
ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15

ルドルフ・ゼルキン(Pf)

クリーヴランド管弦楽団[1]
指揮:ジョージ・セル[1]
REC:1968

 本日はゼルキンの独奏ピアノによるブラームスのピアノ・コンチェルトを聴く。ブラームスが若くして完成したピアノ協奏曲第1番は恩師シューマンの死と寡婦となったクララへの狂おしい恋心が「懊悩と煩悶、激情」といった切り裂くような痛切な感性で語られる。

 ロマンティシズムの極みともいえる濃厚で美しいメロディは非常に印象的である。オーケストレーションの未熟さなどを指摘されるものの独奏ピアノと管弦楽を対話させ対等に扱う事によって音楽の深みを追求している。

 もとより2台のピアノのためのソナタとして着想され交響曲を前提に改作を試みたものの結局ピアノ協奏曲として完成された。このように3年近くの紆余曲折を経てようやく完成された楽曲だけにほとばしる情熱を感じざるを得ない。

 さてゼルキンとセルのコンビによる演奏であるが一切の贅肉を削ぎ落としたような鋼鉄の筋肉に彩られたアスリート的な音楽になっている。「懊悩と煩悶」は影をひそめ、「激情」で突き進むとてもアグレッシヴな演奏である。
 
 第2楽章はゼルキンの淡々とした実に大人びたピアノの音色が虚飾なくすっきりしていて純粋なエッセンスを取り出した名演だ。

 セル/クリーヴランド管の鉄壁の伴奏にがっちりと支えながら(時に指揮者が主導的に音楽を進めていく)申し分のない佳演である。


 このディスクにはオーマンディ/フィラデルフィア管の伴奏によるシューマンとメンデルスゾーンによるピアノと管弦楽のための楽曲が収録されている。これはまた後日聴く事にしよう。

閉じる コメント(4)

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筆者は、指揮者とオケ目当てで、このCDを買いました(笑)ゼルキンの演奏は、どうもカクカクしていて(モーツァルトのコンチェルトなどは、かなりの違和感が・・・)苦手なのですが、ここでは、マッチしていますね。曲のいかめしさと合っているのでしょうか。それにしても、セルの秘蔵音源復刻が進まないのが気がかりです。残ってないはずは無いと思うのですが・・・。

2007/5/12(土) 午後 4:08 KA:AZ

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KA:AZ様>コメントありがとうございます。「曲のいかめしさ」なるほど言い当てていかにもですね。背筋が伸びる演奏です。

2007/5/12(土) 午後 6:39 ちぇり

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私は同じコンビで2番の協奏曲を昔聴きました。
KA:AZさんもおっしゃってましたが
確かに「カクカク」ですよね。分かります。
でも私はそれでゼルキン大好きになっちゃいました。
あれはドイツ的とでも言うのでしょうか。
2番はピアノとオケが渾然と一体になった名演でした。
1番も聴いてみたいな。

2008/9/23(火) 午後 8:20 [ 名無しの権兵衛 ]

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リッチー様>コメントありがとうございます。ゼルキンのピアノは硬派ですね。人によっては好みが分かれるところでしょう。ブラームスの第2番のピアノ協奏曲は素晴らしそうですね。チェックしておきます。

2008/9/23(火) 午後 9:06 ちぇり


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