クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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チャイコフスキー
1.幻想序曲「テンペスト」作品18
2.交響曲第2番ハ短調「小ロシア(ウクライナ)」作品17

シカゴ交響楽団
指揮:クラウディオ・アバド
REC:1984(SONY SBK6K 87883)


交響曲第2番ハ短調「小ロシア(ウクライナ)」作品17

 
 第1楽章と第4楽章で、ウクライナの民謡が用いられているところから「小ロシア(ウクライナ)」というニックネームがついたらしい(チャイコフスキーがウクライナに滞在中に作曲されたようだ)。
 
 この曲もあまりメジャーではないが第1楽章の雰囲気は第4交響曲に似ている。民謡風の旋律が何度も展開され執拗に強奏される。
 
 このあたりのしつこい感じもアバドとシカゴ響の演奏にかかるとスマートに音楽のエッセンスが表現され胸焼けは決して起こさない。実にシャープに格好良く演奏される。
 
 演奏には土俗的な雰囲気は全くない。どこまでも技巧的でサウンドも洗練されていて一切の無駄がない。まるでイギリスの音楽を聴くように紳士的な音がする。終楽章冒頭のファンファーレも威風堂々としていて素晴らしい。


幻想序曲「テンペスト」作品18


 第2交響曲の後にシェイクスピアのテーマを基に作曲された作品。
 
 全体として冗長な印象が強いのでやはりチャイコフスキーの作品の中でもかなりマイナーな音楽といえる。確かに無駄に長くて音楽はあまり面白くないがこの演奏は素晴らしい。引き締まった演奏で全く無駄がない。シカゴ響の底なしのパワーとアバドの切れ味のあるタクトが見事に交差した演奏である。
 
 このつまらない音楽がこの素晴らしい演奏に助けられたという感じである。他の演奏で聴いたら最後まで聴き通せないかもしれない。

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