クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ベリオ
1.レンダリング〜オーケストラのための 
[シューベルト:交響曲ニ長調D.936Aのスケッチによる]
モーツァルト
2.協奏交響曲 変ホ長調 K.Anh.9(297b)
[フルート、オーボエ、ホルン、ファゴットとオーケストラのための(ロバートD.レヴィンによる復元版)]
3.交響曲 第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」

イングリッド・ハッセ(Fl)[2]
イザベラ・ウンテラー(Ob)[2]
ヴィリー・シュヴァイガー(Hr)[2]
エドゥアルト・ヴィッマー(Fg)[2]
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
指揮:ユベール・スダーン
REC:1999[2],2002[1,3](OEHMS CLASSICS OC349)

 エームス・クラシックから出ているザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の演奏のCDは個人的に大変好きで徹底して購入して聴いている。

 いつも言っていることではあるがザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の演奏には古楽器による先鋭的な音色と違い、とても音に温かみと深みそれと繊細さがあって心にとても優しい。ことにモーツァルトの音楽は絶品である。

 ボルトンとスダーンによるこのモーツァルト・シリーズとブルックナー・シリーズは本当に素晴らしかった。

参考
ボルトンによるモーツァルトの交響曲(40番、「プラハ」)
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/46474142.html
ボルトンによるモーツァルトの交響曲(「リンツ」「ジュピター」)
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/46530022.html
スダーンによるモーツァルトの交響曲(34番、39番)
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/46599130.html
スダーンによるブルックナーの交響曲(ロマンティック)
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/44005510.html 


 今日聴くのはモーツァルトの協奏交響曲 変ホ長調 K.Anh.9(297B)と「ハフナー」交響曲。ベリオのシューベルトの未完の交響曲のスケッチを素材にした「レンダリング」である。
 
 シューベルトの旋律美をそのままに生かした部分とベリオの現代的な不協和音を駆使したシューベルトとは全く別次元の音楽の世界が同居する極めてユニークな作品である。
 
 しかもこの異質な二つの次元を聴き手も気づかないうちにいったり来たりしているのだから。シューベルトの安心できる旋律から「すーっと」ベリオのモダンな奇妙な音楽の世界へ紛れ込んでしまう。全く不思議な音楽で協和音と不協和音がこれほど密接に繋がった音楽をはじめて聴いたかもしれない。だからこそ面白い。不協和音の音楽をずっと聴くのは精神的に不健康と思うし、協和音の音楽を聴き続けるのも時としては退屈なもの。その意味でこの作品はこの両者(協和音と不協和音、言い換えれば、過去と現代)が非常にいい形で協和した秀作である。

 協奏交響曲 変ホ長調 はモーツァルトの真作かどうが疑念のある作品である。手紙の中に残されていたパリで作曲されたという「フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット」のための協奏交響曲は長らく失われていたと考えられていたが1868年にベルリンの宮廷図書館で「オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット」のために書かれた協奏曲の写譜が発見された。これが先の手紙の中で言及されていた「フルート、オーボエ、ホルン、ファゴット」のための協奏曲に基づく作品であろうと推測されるにいたりモーツァルトの作品として演奏されている。その真意に関しては依然として疑念があるようであるが。
 
 今日聴いたのはロバートD.レヴィンという音楽学者による復元版でベルリンで発見されたものをモーツァルトの書簡に従い「クラリネット」を「フルート」に変更したものである。
演奏は非常にすっきりとしたものでモーツァルテウム管とソリストの音色が温かく優雅で凛としていて、とても聴きやすく素晴らしい演奏である。


 ハフナー交響曲は「ハフナー・セレナード」を改作したものとして知られている。このセレナードは父レオポルドが親しく交際していたザルツブルクの有力富豪であるハフナー家が貴族に列せられることになりその祝祭用の楽曲として作曲されたのがこの「ハフナー・セレナード」である。ちなみに1782年7月に作曲されたこのセレナードはK.250の「ハフナー・セレナード」とは別のものである。

 さてこのセレナードとして書かれた楽曲をもとに1783年3月に交響曲に改作、再構成して出来上がったのがここで聞くことの出来るハフナー交響曲である。

 全6楽章で作られた「ハフナー・セレナード」(K.250のセレナードと区別するため第2ハフナー・セレナードというらしい。)はこの交響曲に収められた4楽章とK.385aのニ長調の行進曲と失われたメヌエットで構成されていたようだ。メヌエットが失われている以上作品の再構成は不可能である。

 スダーンの指揮、モーツァルテウム管の演奏は切れ味鋭く風格のある堂々とした演奏で素晴らしい。このアルバムの最後を飾るにあたり引き締まった名演で納得の演奏である。

閉じる コメント(4)

このレヴィンの仕事、フルート吹きには嬉しい限りですが、やっぱこの曲クラリネットの方が聴いていて楽しい。。そう思います♪

2007/10/8(月) 午後 10:09 konta♪

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ザルツブルク・モーツァルテウム管、いいですよね。オデュッセウスも結構好きでよく聴いています。実演でも聴きましたが、いい演奏でした。

2007/10/9(火) 午後 7:49 [ オデュッセウス ]

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konta様>コメントありがとうございます。「やっぱこの曲クラリネットの方が聴いていて楽しい」まったく同感です。今ちょうど、クラリネットのヴァージョンで聴いていたのですよ。こちの方が格段にいいですね。

2007/10/9(火) 午後 9:43 ちぇり

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オデュッセウス様>コメントありがとうございます。モーツァルテウム管を実演でお聴きになったとは!羨ましいです!!

2007/10/9(火) 午後 9:45 ちぇり


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