ブラームス 1.クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 2.ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34 アルフレッド・パール(Pf)[2] ラルフ・マンノ(Cl)[1] ラーエル・クンツ(Vn) ミヒャエラ・ペッチュ・ネフテル(Vn) ハルトムート・ローデ(Vla) グイド・シーフェン(Vc) REC:1995(Arte Nova 74321 30493 2[070909-84KDK]) 秋も深まり冬の足音が聴かれる今日この頃。 我が家には新しい家族が増え、秋の深まりも悲しさを帯びることなく、むしろ温かな気分にさせてくれる。 ブラームスのクラリネット五重奏曲はもの悲しくも聴こえるけれど、内面からゆっくりと温かい気分にさせてくれるのだなあと感じた。 個人的な心境によって相当楽曲に対するイメージが変わるのだろうか?いや、この演奏のクラリネットの音色が明るいためかもしれない。 今日聴いた演奏はラルフ・マンノの独奏クラリネットによる五重奏曲であるがストレートな表現で音色が明るい。内包された暗鬱としたブラームス独特の「味」が感じられず、まるでガーシュウィンのラプソディー・イン・ブルーの冒頭のクラリネットソロを聴くような気分にさせてくれる。明るく健全なブラームスが聴くことが出来る。これはこれでいいのだろう。すがすがしい気分になるのだから。 個人的にはプリンツのクラリネットによるものがこの曲のベストであると思っている。以前やはり11月に聴いている(http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/15990597.html)。 先のクラリネット五重奏曲が枯淡の味わいを感じさせる晩年の1891年に作曲されたのに対しこのピアノ五重奏曲は1862年〜64年に作曲されていて壮年期の充実したブラームスの精緻で豊かな音楽が展開されていく音楽である。必ずしも有名ではないが考え抜かれたというイメージがこの楽曲にはあり渋くも内容の濃い楽曲である。 もともと弦楽五重奏のために作曲されたものの2台のピアノのためのソナタとして改訂され最終的にピアノ五重奏に仕立て挙げられたという変遷を持つ。 アルフレッド・パールのピアノは前述のマンノのクラリネットとは対照的でほの暗く、主張しすぎずに弦楽といい感じで溶け合っており、地味さが感じられ、ブラームスのこの楽曲に非常にマッチしているように感じた。
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