ドヴォルザーク 1.交響曲第8番ト長調作品88 2.交響詩「金の紡ぎ車」作品109 ベルギー放送(BRTN)フィルハーモニー管弦楽団[1] ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[2] 指揮:アレキサンダー・ラハバリ REC:1993(DISCOVER DICD 920112[070909-@307KDK]) この第8交響曲と交響詩「金の紡ぎ車」がカップリングされているのはただの偶然でもなさそうである。どちらもイギリスに関係のある楽曲なので。それが証拠に交響詩「金の紡ぎ車」はロンドン・フィルが演奏を担当しているじゃないか(これはただの偶然か?)。 第8交響曲はイギリスの出版社から出版されたという経緯があって長らく「イギリス」というニックネームがついていた。最近の表記ではあまりない。 交響詩「金の紡ぎ車」は1896年にチェコの国民的な詩人カレル・ヤロミール・エルベンの「花束」という詩集の中のバラードにインスピレーションを得て作曲された4曲の連作交響詩の1曲。こちらの楽曲はイギリスで初演された経緯があり、やはりイギリスと関係がある。 ドヴォルザークの第8交響曲は比較的演奏される機会も多くCDも多い。第7交響曲同様、ラハバリとベルギー放送フィルの演奏は様々な点で模範的な演奏であるが音楽そのものや音色などにいまひとつ深みが感じられず消化不良である。いま一歩この音楽に踏み込んだ解釈なりアプローチが欲しい。オケの音色も痩せていて、ざらついた感じで残念である。 交響詩「金の紡ぎ車」の演奏はロンドン・フィルが担当している。ベルギー放送フィルの音色よりも艶があって上品に聴こえる。1曲すべて聴き通すのに30分弱という結構な大曲でありながらややまとまりを欠き退屈してしまう嫌いがある。これは楽曲そのものの性質上仕方のないことだろう。ただそこかしこにドヴォルザークらしい、民謡風のいい旋律が散りばめられていて結構楽しめる。特にフィナーレの冒頭に聴かれる祝祭風のファンファーレなどは耳に残るいい旋律だ。
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