クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー
交響曲第8番ハ短調(1890年版)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カール・シューリヒト
REC:1963(EMI TOCE-59010[071022-250BOMN])

カール・シューリヒトの指揮によるブルックナーの第8交響曲。初出当時クナッパーツブッシュの録音と世評を二分した名演。最近ではシューリヒトの指揮をしたブルックナーの第8交響曲も放送録音のものやライヴ録音など数種CDが出ているがいわゆるスタジオ録音はこれのみである。

 颯爽としたテンポの中に核心をつくような音楽の流れが聴かれ、名演と誉れ高いこの演奏の素晴らしさが伝わってくる。同時に録音の悪さも指摘されている(特に金管楽器の強奏部における音質の悪さ)が個人的にはこれも含めてシューリヒトの演奏の素晴らしさを示しているように思う。虚飾のないストレートに表現される演奏に純粋な音楽を感じる事が出来る。

 シューリヒトのこの音楽の表現はなんと言葉にしたらよいのだろうか。最短距離でブルックナーのこの交響曲の核心に迫り、最も単純な語法でブルックナーを語るのである。どの部分にも無駄がなく、音も研ぎ澄まされ、テンポも快速、リズムも引き締められ、完璧という孤高で崇高な音楽的現象がここに表現されている。その奇跡に驚く。

 録音状態というハンデを乗り越えても、リズム感やテンポの感じなどは近年評価の高いヴァントのブルックナーの演奏の源流のような雰囲気を醸し出している。

 本当に素晴らしい演奏である。シューリヒトはブルックナーの交響曲を第8のほかに同じくウィーン・フィルと第3と第9を、ハーグ・フィルとだい7をそれぞれ録音している。他の録音も是非聴いてみた。

閉じる コメント(8)

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こんばんわ。
ご指摘の通り、シューリヒトの8番と9番はもう何も語る必要のない名盤ですね。
また、ハーグフィルとの7番も大変素晴らしい演奏です。
お聴きになっていらっしゃらないのでしたら是非聴いて下さい。
よくオケの力量が疑問視されますが、そんな些事は超越した凄さがあります。
第一楽章の冒頭から、どんどん心に入ってくると思います。
乾いた体に岩清水が染み渡るように、心の襞に染み渡ることと思います。
生の儚さに満ち、万感迫るものがあります。
7番は他に、朝比奈・マタチッチと名演揃いで、幸福を感じます。

2008/3/27(木) 午後 11:44 ponta

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ponta様>コメントありがとうございます。シューリヒトのブルックナーを聴くのはこれが初めてです。うわさどおりの素晴らしい演奏でした。ブルックナーはヴァントとチェリビダッケ、スクロヴァチェフスキとティントナーで十分と思っていましたが、シューリヒトの第7番見つけ次第聴いてみたいです。マタチッチは保有していたはず、聴いてみます。

2008/3/28(金) 午後 0:09 ちぇり

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最近、ブルックナーの7番と8番で立て続けにヨッフムのライブのディスクを聴きました。
シューリヒトや朝比奈のような、宇宙の原理とか神というような領域に橋を架ける音楽ではありませんが、人間であるが故の悲しみや苦しみとかに根ざす、深い音楽を奏でています。
機会があれば、是非一度お聴きになって下さい。有難う御座いました。

2008/3/29(土) 午後 6:04 ponta

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ponta様>コメントありがとうございます。ヨッフムのブルックナーですか。確かEMIから出ていた全集を持っていたような気がしています。ライヴ録音とはまた違う雰囲気がありそうですがチェックしてみますね。ありがとうございます!

2008/3/29(土) 午後 9:35 ちぇり

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僕の持っているシューリスト&ブルはハーグフィルとの7番です。朝比奈ほど狂気で神々しくはないけど、それなりにデフォにしてもいいような演奏で「名盤」だと思います。僕にとってはこの指揮者は、ベートーベンのびっくり度の方が大きいので、それと比べて、ブルックナーの堅実なタクト運びにはまたまたびっくりです。多少ブルックナーはオカルトでなくては、って思うのです。

2008/4/6(日) 午後 6:06 [ あぶらぼうず ]

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padva様>コメントありがとうございます。ハーグ・フィルとのブル7聴いてみたいですね。padva様を含め多数の方がいいと仰っています。ベートーヴェンも気になります。確かフランスのオケとのやつでしたっけ??

2008/4/7(月) 午後 10:51 ちぇり

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シューリヒト・ブルックナーは
ウィーンフィルとの第3,9のカップリングが
セラフィムの廉価盤で出た時に飛びつく様に買いました。
第9はその時初めて聴いたのですが、
シューリヒトの演奏はあっさりした中にこくがある、
テンポ、ダイナミズム等、全てにおいて自然なんですよね。
第1楽章コーダあたりで見せるウィーンフィルとの
微妙なずれも「手作り」の良さを感じさせて
微笑ましいです。
日本人の気質にも近いところの音楽作りで
多くのファンを持っているのは当然だと思います。

2008/9/28(日) 午後 1:13 [ 名無しの権兵衛 ]

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リッチー様>コメントありがとうございます。仰るとおりですね。「シューリヒトの演奏はあっさりした中にこくがある」とは素晴らしい表現ですね。納得です。

2008/9/29(月) 午後 7:23 ちぇり


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