クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ドヴォルザーク
交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ルドルフ・ケンペ
REC:1957(EMI SAN-8[080511-250BOMM])

 このケンペによる新世界交響曲の録音はベルリン・フィルとのもので誉れ高い演奏である。ケンペはドイツ音楽の伝統に根ざした指揮者で最初はオーボエ奏者として活動を始めるがその後指揮者に転身する。歌劇場の指揮者としてまさに「ドイツの伝統」的なキャリアを積む。そこから作り出される音楽は誠実で実直。ケンペといえばやはりミュンヘン・フィルを指揮したR.シュトラウスの録音が有名である。ここできく新世界もなかなかのものである。

 カラヤンの振るベルリン・フィルの音とはまた異なった重厚で枯淡な雰囲気のサウンドが聴くことが出来る。落ち着いた雰囲気で音楽が展開されていく。

 第1楽章の出だしは非常に注意深い思慮を持った哲学的な雰囲気に満ちている。第2楽章の有名な旋律は感傷的にならずにしっかりと歌い上げていく。第3楽章もテンポは非常に落ち着いていてきっちりと作法よく演奏されていくようだ。終楽章はテンポはやや速めであるがその中にも落ち着くが感じられ安定感のよい演奏が展開されていく。

 新世界交響曲のまさにお手本のような実直で一切の虚飾を排したストレートな演奏である。ベルリン・フィルがローカルなサウンドに感じてしまう。ケンペの手にかかるとここまで雰囲気が変わるのだろうか?カラヤンのそれとは全く趣向の異なる演奏である。きらびやかさや豪華さは鳴りを潜め重厚で剛健なサウンドが展開されていく。

 その意味において非常に地味ながらも硬派な新世界交響曲である。
 
 この録音は先日に続きレコード・チェーン店の新星堂の企画物の一枚。最近では歴史的録音で有名なTESTAMENTレーベルから復刻されているようだ。


参考
ケンペによるR.シュトラウスの管弦楽曲集
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/37689402.html
ホーレンシュタイン/ウィーン響の「新世界」
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/19207052.html
アンチェル/チェコ・フィルの「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/35384296.html
マリナー/ミネソタ管の「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/47630738.html
小澤征爾/サンフランシスコ響の「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/49655433.html
ヤルヴィ/ロイヤル・フィルの「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/50370271.html
ナヌット/リュブリャナ放響の「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/51065442.html
ラハバリ/ベルギー放送(BRTN)フィルの「新世界」、他
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/52109422.html

閉じる コメント(6)

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ケンペは、BPOとのブラ3を聴いて
すっかりファンになりました。
ケンペはおっしゃられるように
ドイツ正統派の音楽伝統を継承している
名指揮者だと私も思います。
その中にも現代的なニュアンスも
湛えられていて大好きです。

2008/11/8(土) 午後 2:47 [ 名無しの権兵衛 ]

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早川直希著『名曲ミステリーゾーン 謎解きアナリーゼ』という本で、
「《新世界交響曲》の(第4楽章フィナーレの)最後を締めくくる和音は、fffの全奏の中から管楽器だけが残って音を引っ張り続け、pppにまで弱まって消えてしまう。・・・・・文字通り尻すぼみな淋しい終わり方・・・」
という風に解説されているのですが、その後に、次のような記述があるんです。
「スヴェトラーノフのライブCDに、この最後のフェルマータ和音をその前までの和音と同様にfffの全奏で鳴らし切って盛大に終わらせているものがある。・・・・・ その直後に、聴衆は歓声入りの大喝采でそれを迎えている。」
私、この演奏が聴きたくて聴きたくて、CD ShopというShopを探し回っているのですが、どうしても見つかりません。単品で出ているのではなくて、BOXもの、セットものの中に収録されているんでしょうかね.....何かご存知ですか?

2008/11/8(土) 午後 3:57 [ HK ]

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リッチー様>ケンペの演奏は正統派と呼ばれるべき品位を持った演奏ですね。サウンドが重厚できっちりしています。聴いていて安心しますね。

2008/11/8(土) 午後 9:08 ちぇり

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HK様>コメントありがとうございます。お話のスヴェトラーノフの新世界はSCRIBENDUMというレーベルから出ていたSC 030という番号のCD(http://www.hafg.de/framesets/scribendum.html)だと思います。かつてソ連のメロディアとかいう録音の再販だと推測されます。私もこのCDは聴いた事はありません。一概には言えませんがこのあたりの録音は概して状態がよくないものが多く鑑賞には堪えられないかもしれません。怖いもの見たさ(聴きたさ)では興味を引きますね。残念ながら今はこのCD番号では廃盤のようです。この手のメロディア録音は手を変え品を変え再販される事もあるでしょうし、場所によっては中古屋なんかで見かけるかもしれません。

2008/11/8(土) 午後 9:21 ちぇり

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ありがとうございます!さすが、とてもお詳しいですね。また、何かとお聞きすることがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。
ところで、やはり廃盤でしたか.....中古Shopもあちこち物色しているのですが、どうしても見つかりません。こうなれば根気良く探し続けるしかありませんね。
そう言えば、先日中古Shopを物色中、Mariko Hondaという人が演奏する、チェイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を見つけました。こちらのブログでご紹介されていた本田真理子と同じ人でしょうか?ちょっと気になりましたので、早速買ってみました。NAXOSレーベルで、指揮はKeith Clark、オケはThe Slovak Philharmonic Orchestraのようです。

2008/11/15(土) 午後 6:36 [ HK ]

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HK様>コメントありがとうございます。HK様よりコメントいただいた後から私もこのCDを探しています。いつの日か見つかったらコメントしますね。本田真理子というヴァイオリニストは一体どんな方なんでしょうかね?わかりません。

2008/11/15(土) 午後 9:13 ちぇり


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