ブラームス 1.8つのピアノ曲 作品76 2.2つのラプソディ 作品79 3.幻想曲集 作品116 ペーター・レーゼル(Pf) REC:1973(DS TKCC-70664) ブラームスは1862年に作曲された「パガニーニの主題による変奏曲とフーガ」以降はピアノ独奏曲の作曲をしていない。1878年に作曲された作品76の「8つのピアノ曲」はピアノ独奏曲の作曲の再開となる作品である。 それまでの熱情的な雰囲気とは大きく趣が変わり、内向的な枯淡な雰囲気である。まさに晩秋にはもってこいである。題名の通り8つの小曲からなっており、それぞれ印象的であるが特にジプシー風の旋律の第2曲のカプリッチョやピアノ協奏曲第1番の第1楽章の最初のピアノの旋律を髣髴とさせる第4曲のインテルメッツォなどが耳を引く。 「2つのラプソディ」作品79は前述の「8つのピアノ曲」の翌年、1879年に作曲されている。内容はさらに濃く重厚で規模の大きい楽曲となっている。第1曲目は日本の古歌「さくら」を思い起こさせるエキゾチックな旋律が印象的である。 「幻想曲集」作品116は前述の「8つのピアノ曲」「2つのラプソディ」の2曲よりもさらに後の1892年に作曲されている。全部で7曲からなる小品で構成されておりブラームス晩年のピアノ曲の皮切りとなる作品で内容はさらに難しく内省的になり枯淡の極地を行くような作品である。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 音楽レビュー






