クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ガーシュウィン
1.ラプソディー・イン・ブルー
2.パリのアメリカ人
グローフェ
3.組曲「グランド・キャニオン」

レナード・ペナリオ(Pf)[1]
ハリウッド・ボウル交響楽団
指揮:フェリックス・スラットキン
REC:1956,1960(EMI TOCE-715908[0703-250BOMN])

 これぞ元祖、本場のガーシュウィン、グローフェの録音といっていいだろう。極めつけの一枚である。
フェリックス・スラトッキンはアメリカを代表する指揮者レナード・スラトッキンの父親である。演奏を担当しているのはハリウッド・ボウル交響楽団。今や幻のオーケストラである。

 1950年代から60年代にかけてハリウッドでは(今もそうであるが)数多くの映画が製作され多くのフリーランスの音楽家が滞在していた。多くは時代の最先端、映画音楽の制作に携わる人々で多くの優れた演奏家がハリウッドに集結していた。

 フェリックス・スラットキンもそのひとりで多くの映画音楽を指揮して録音したという。ハリウッド・ボウル交響楽団はそういったフリーランスの演奏家たちがその都度臨時に編成した自主的な団体である。場合によってグレンデイル交響楽団やキャピトル交響楽団と称するときもあった。

 古きよき時代といわれる絶頂期のアメリカのオーケストラによるアメリカの音楽である。編成はそのような事情からやや小ぶりである感じ(聴いた感じの個人的な見解)とはいえ、音が生き生きとしていてとても楽しげで、ガーシュウィンの2曲は特に素晴らしい。古い録音であるので音質的にはやや問題があるかもしれないがこれほどノッている演奏はそうはあるまい。

 ラプソディー・イン・ブルーの冒頭のクラリネット・ソロの味わい深さといったら言葉もない。続くtuttiの強烈なインパクトは決定的である。この音楽がアメリカの音楽なのだろう、理屈を抜きで感じさせるものである。

 独奏ピアノはレナード・ペナリオ。アメリカのピアニストである。2008年に惜しくも亡くなったが多くの録音を残したアメリカを代表するピアニストのひとりである。エネルギッシュで開放的なピアノはいかにもアメリカ的。聴いていてすっきりする。

 どこか映画音楽やミュージカル音楽を聴いている感覚に陥りそうなパリのアメリカ人もこれこそオリジナルといった感じである。

 グローフェの代表的な音楽「グランド・キャニオン」もこの演奏で聴くとやはり何かの映画音楽のサウンド・トラックとして聴こえてきてしまう。良い悪いは別としてこの楽曲にこの感覚はふさわしくない。さらっとしすぎていて内容に薄く、この音楽の素晴らしさを訴えかけるには物足りなさが残る。

 ただ、アメリカにおける哀愁たる感覚はどの同曲おける演奏よりもはるかに漂ってくる。この感覚は他にはない。

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