ブルックナー 交響曲第5番変ロ長調 大阪フィルハーモニー交響楽団 指揮:朝比奈隆 REC:1978(JeanJean JJGD-2005/2006) 朝比奈隆壮年期の記録。この録音を含む全集は長らく入手が困難なものであったが最近復刻されたことで評判になっているもの。 さてこの第5交響曲は1978年1月の大阪フェスティバルホールにおけるライブ録音である。この時代の大阪フィルの技術、力量は現代にあって決して聴者を満足させるものではない。録音もゴツゴツとしたもので響きや艶に乏しく乾いた感じのするものでブルックナーの奥行きのある立体的な構造美を聴くことは出来ない。 ただ、晩年の朝比奈にはない切り込んでいくような推進力があってシャープな音楽になっている。その一方で恣意的とも取れるテンポのゆらしがどうもわざとらしく感じられてしまい残念な一面もある。 若き朝比奈を知るのにはうってつけの演奏である。1970年代という時代にあって決してメジャーな存在でなかったブルックナーに真摯に取り組んでいることに指揮者やオーケストラに何よりもまず敬意を表したい。
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朝比奈隆さんの指揮は骨太で豪快な演奏と言うイメージがあります。
私はあの聖フローリアンの第7を聴いてファンになりました。
遠くから響いてくる鐘の音が良いですね〜♪
朝比奈隆さんのブル5には確かシカゴ響との定評ある演奏が
ありましたよね(^0^)
2009/7/9(木) 午前 8:32 [ 名無しの権兵衛 ]
リッチー様>コメントありがとうございます。これは朝比奈隆の若かれし時の録音ですね。晩年のブルックナーは非常に評判が高いのですがあまり聴いた事がないので、聴いてみたいです。
2009/7/9(木) 午後 9:36
ひところ朝比奈隆を追っかけていて、ブルックナー7を指揮しながら、ラストの「ミドレ」を振った瞬間指揮台で「絶命」する、というブルファンにとっては夢のような、シーンが見られるのではないかと、毎回楽しみにしていましたが。。。。。
朝比奈のブルの解釈は、ヴァントやヨッフムとも違い、ちょっと特異かも知れませんが、あれは一種の「浪花節クラシック」ですから、佳しとしましょう。なにせ、日本で一番ブルを弾いているオケ(大フィル)ですが、金管が、欧米のオケと比べて、やはり弱い。終楽章ではやはり金管が「崩壊」して行きます。が、このオケは、崩壊していながら、ライブで異様な一体感を醸し出します。その意味では、日本で希有な指揮者とオケのコンビだった気がします。
シカゴ響はやはり「金管」がすばらしく、朝比奈の「ラジオ体操もどき」の指揮にも十分着いて行き、すばらしい演奏でした。惜しむらくは、当時90歳前後。もっと若い時期にシカゴを振らせてあげたかったです。
ジャンジャン版、復刻されたのですか?全曲通して聞くと、課してうまくはないですが、一本通った「思想」が感じられます。
2009/7/22(水) 午後 11:34 [ あぶらぼうず ]
padva様>「浪花節クラシック」!とはさすがの表現ですね。大阪フィルの残念な演奏にはやっぱりため息が出てしまいますが「日本で一番ブルを弾いているオケ」ですからね。敬意を表したいと思います。
2009/7/23(木) 午後 9:10
コメありがとうございます。
個人的に大フィルは「オケとしての記録」を残す必要がないのでは、と思うのは言い過ぎでしょうか?大フィルの技術性の低さはメンバーが金持ちである事、そして楽団が朝比奈の個人的奉賛楽団であったため、朝比奈も鍛えないし、メンバーも自己研鑽しないし。その時点の記録としては、記録媒体に残す価値はあると思いますが。記録媒体になると、オケの脆弱さが際立ってしまいます。
唯一、サンクフローリアンでの神懸かり的演奏はありますが、たぶんあれは、天から忠実なる下僕「朝比奈隆」にブルックナーが降臨し、与えた奇跡の力なのでしょう。
2009/7/24(金) 午前 1:05 [ あぶらぼうず ]
padva様>コメントありがとうございます。大フィルに関してお詳しいですね〜。小生はあまりよくわかりませんが、客観的に言うと評判ほどの技術は持ち合わせていない感じがします。「サンクフローリアン」のライヴ録音はゆっくりときちんと聴いてみたいです。
2009/7/24(金) 午後 10:31