ブルックナー 交響曲第5番変ロ長調(ノヴァーク版) シカゴ交響楽団 指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ REC:1980(DEC 488 914-2 59.00) 名指揮者ショルティと名門シカゴ交響楽団によるブルックナー全集からの一枚。第3楽章などの突っ込み具合はブルックナーというよりハリウッドの映画音楽を聴いているような錯覚に陥るほどの凄まじいスピードである。それでいて完璧なアンサンブルなのだからシカゴ響の卓越した技術には驚きを禁じえない。 かたや第2楽章は(このコンビにしては)意外なほどにテンポが遅い(21分37秒!)。音楽に深みがあってショルティからは想像出来ないほどの濃厚でしっかりとした音楽が展開される。この第2楽章は白眉の名演である。 第4楽章の金管楽器の突き抜けてくるこの鉄球のような豪快なサウンドは他に類を見ない。凄まじいパワーである。このフィナーレ楽章にはおそらく畏怖の念や敬虔な祈りなど皆無である。良い悪いは別として、現実的な部分をより明確にしたようなアメリカナイズされたブルックナーが聴いて取れる。 この演奏は強烈に放射される音のシャワーを浴びる事は出来ても決して聴く人を包んではくれない。それにしてもすごいパワーである。 画像は分売からのもの。
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ショルティは、マーラーはそれなりに評価するのですが、ブルックナーに付いては、今ひとつシカゴ響の力を出し切っていない気がします。シカゴの金管が「騒ぎたい、はじけたい」と言っているのに、ことさら弦を強調し、金管を押さえている気がします。神々しさが無い、というのは共通ですが、パワーに付いては、朝比奈の老人が振っているほうが、シカゴ響は金管の無法地帯と化していました。
2009/8/4(火) 午前 7:00 [ あぶらぼうず ]
padva様>コメントありがとうございます。確かにショルティのマーラーは個人的に非常に好きです。瞬発力のある音楽に向くのでしょうね。精神的に息の長い持久力を求められる演奏にはやや不向きだったのかもしれません。第5以外の同コンビのブルックナーも聴いていきたいです。
2009/8/4(火) 午後 10:29