クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー
交響曲第5番変ロ長調

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:セルジュ・チェリビダッケ
REC:1986(Altus ALT 138/9)

 チェリビダッケは1970年代から90年代にかけて数回(5回?)来日している。今日聴く録音は1986年にミュンヘン・フィルとはじめて来日した際の公演のライヴ録音である。某FM放送局によって放送録音される予定であったものが開演5分前になってチェリビダッケの意向により放送録音は急遽キャンセルされることになった。

 この録音はこのときの関係者の判断によって極秘裏のうちに録音された。チェリビダッケが録音を許可しなかったために長らく倉庫に眠っていた録音であったが、当人の死後に遺族の許可を得た上で20年という時を経てようやく日の目を見る事の出来た録音である。

前回聴いた1993年のEMIへの録音と基本的なコンセプトは同じである。ところがこれは腰を抜かすほどの名演である。ライヴ録音ということもあり強烈な集中力があってこれは他を圧倒する。渾身の演奏である。

 録音状況も素晴らしく、オープンしたてのサントリーホールの伸びやかな響きがまたたまらない。終始ふくよかなサウンドで響きが金属的にならず温かくも厳格に響きが構築されていく。

 個人的には93年の瞑想の極地にあるようなEMIの録音よりサントリーホールにおける独特な熱気に包まれた86年の当盤の録音の方が幾分まさっていると思う。

 発売当初は4000円近くしたこのCDが1000円くらいで売られていた。目をつぶってでも買うべきだと思ったが、実際に録音を聴いてみて自分の判断に微塵の間違いがないことははっきりした。

 あくまで個人的な感想であるがこのCDはブルックナーの第5交響曲におけるベストな演奏であり録音であると断言したい。

 参考
 チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルとのブルックナーの第5交響曲(1993年のEMIへの録音)
 http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/59224283.html

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