クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

今日のCD(トピックス)

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ブルックナー
交響曲第7番ホ長調(ハース版)

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
指揮:ゲオルグ・ティントナー
REC:1997(NAXOS 8.554269)

 ティントナーの指揮による第7交響曲は第5番同様演奏を担当しているのはロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団である。

 英国のオーケストラということもありサウンドが非常に透明でピュアである。アイヒホルンの演奏などに比べるとやや「薄い」かなともとれなくもないが美しい音色で第2楽章などは夢心地で聴ける。仕事人ティントナーの虚飾のない純粋な音楽がとうとうと流れていくさまはまさに自然そのものである。
 
 声高に鳴らない非常にスマートでストレートな第1楽章にはじまり、第2楽章の透明度の高い聡明な演奏は特質すべきものがある。音楽の輪郭がしっかりとしており楷書風。また虚飾を一切排した水墨画のような演奏でありその素朴でありながら確信を描く音楽の運びに宇宙を感じるようなそんな演奏である。
 
 第3楽章もすっきりとしたフォルムの中にしっかりと実が詰まっている演奏である。ストレートに飛んでくる金管楽器のサウンドに爽快感がある。
 
 第4楽章はもう少しまろやかさが欲しい。足早のテンポでぐいぐい進められて行く。各声部の有機的な絡みをもう少しじっくり演奏してもらいたかった。きびきびしすぎていてややエッジが鋭すぎるかなと感じた。録音のせいでもあるのだろうが強奏部での弦楽器の弱さが音楽の深みを妨げている。管楽器のエッジの効いたサウンドだけが強調されややうるさく感じてしまう。
 
 各所にティントナーの技を感じることができる演奏である。いまひとつオケがついて行けないもどかしさがあるが、集中力の高さと透明感のあるサウンドがティントナーの指揮を明確に体現していることに違いはなく、部分的に不満はあったにせよ、素晴らしい演奏となっている。

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