クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブラームス
交響曲第1番ハ短調作品68

大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:大植英次
REC:2010(Fontec FOCD 6010/2)

 大植英次と大阪フィルによるブラームスの第1交響曲。
 秀演。さすがである。よく音が鳴っているし、見通しもいい。
 まずは第1楽章。説得力のある演奏でサウンドも重厚。木管楽器の細かな音程のずれが耳につくが総じていい。特に弦楽器の深みのある音色には脱帽である。しかし提示部、第1主題が現れるアレグロの部分、60小節目のアウフタクトに出てくるpesante(ペザンテ)の部分で(文字通り重くなる)テンポまで遅くして重々しくペザンテを表現するところはやや、やりすぎの感がある。しかし大阪フィルの弦楽セクションの粘着力のあるサウンドがまた大植の表現とマッチするのも事実。たまに管楽器が浮いてしまうのが玉に瑕だがすばらしいサウンドである。

 第3楽章は流れるような早目のテンポですいすい流れる。重低音がはっきりとリズムを刻みサウンドは銃口であるが決してリズムが重くならないところがすばらしい。弦楽器と管楽器の融合も図られ、すばらしい音楽になっている。
 
 第4楽章はユニークな演奏になっていて、好みが分かれるところである。特に391小節からが終結部、2分の2拍子のPiu Allegroに入る手前の383小節目からの演奏方法には驚いた。ここにはstringendo(ストリンジェント)との記譜があり、通常であればテンポを速めていきながら2分の2拍子のPiu Allegroに突入していくのだが、大植はここでテンポを速めずそれまでのテンポを維持したままPiu Allegroに突入していく。私は非常に違和感を覚えたのだが、これはこれで逆にPiu Allegroの終結部が強調され(要するに急にテンポが変わるために)効果的なフィナーレとなるといえる。
もうひとつは最終音。楽譜にはすべての楽器に全音符でフェルマータがついているのにもかかわらず、ティンパニのみ途中で音を切ってしまうのだ。これは・・・いくらなんでもやりすぎなのではないかとやや呆然としてしまった。なぜ?最後の最後でこれはないだろうと思わずにやけてしまった。

 それにしても大阪フィルのサウンドはすばらしい。本当に熱気にあふれた名演であることに間違いがない。

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