クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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ブルックナー
交響曲第6番イ長調

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ダニエル・バレンボイム
REC:1994(WARNER 2564 61891-2)

 情緒豊かに歌い上げるバレンボイムのブルックナーの交響曲の中にあってこの第6交響曲は珍しく直球勝負のようなまっすぐな演奏であった。

 第1楽章は細かなテンポの揺らぎは感じるもののそれほど気にならない。それよりベルリン・フィルの剛直で研ぎ澄まされたきりりとした音と相まって非常に硬質でありながら微妙なフレーズのテンポの揺らぎがこの音楽を柔和なものにさせている。この相反する感覚が非常に素晴らしいバランスを内包しながら説得力のある音楽が展開されていく。この楽章は素晴らしい演奏である。

 第2楽章はいささかうるさい。冒頭の木管楽器が旋律をとり弦楽器が覆い被さってくるところなどは木管の旋律を蹴散らすように野太い弦楽器の旋律が乱入するようでいただけない。絹のように美しい旋律を聞かせてもらいたい。この楽章はあまりに無骨すぎる。

 第3、第4楽章もライヴ録音のせいか荒削りで勢いだけで持っていく感があり細かな部分における楽節の変化などに力点を置いた演奏を求めたい。

 第1楽章は締まりと緩みがほどよいバランスで展開されよかったが楽章を追うにつれ何となく集中力を欠き勢いだけで持っていく感が否めず、残念であった。

 あまりに直球過ぎて、勢いだけと感じてしまった。もっと奥深さや深淵さを求めたかった。
 
 ただ、この大雑把さと時としての恣意的な雰囲気がバレンボイムの持ち味なのだろう。これがオペラなどでは良く作用する要因なのかもしれない。

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マルク・モネ
1. Patatras! (1984)
2. Chant (1984)
3. Rigodon (1985)
4. Les Tenebres de Marc Monnet (1985) 

Ensemble 2E2M Ensemble[1]
指揮:Paul Mefano[1]
Alain Meunier(Vc)[2]
Patrice Petitdidier(Hr)[3]
Jacques Peillon(Hr)[3]
Thierry Cassard(Hr)[3]
Jean-Michel Vinit(Hr)[3]
Jean Leber(Vn)[4]       
Gerard Klam(Vn)[4]     
Tasso Adamopoulos(Vla)[4]
Philippe Cherond(Vc)[4]

REC:1985,86(Harmonic Records H/CD 8614 [081109-250BOMM])

 今日はフランスの現代音楽を聴く。1947年生まれのフランス人現代作曲家、マルク・モネ(マーク・モネと記す人もいる)の室内楽曲作品を聴く。

 モネは武満徹やフィリップ・グラス、スティーヴ・ライヒなどのいわゆる現代作曲家よりも若い作曲家であり日本ではほとんど知られていない。個人的には現代作曲家という範疇における私の守備範囲はせいぜいシェーンベルクやベルクぐらいまでであるのでこのモネの作品は全く理解不能の音楽である。

 このCDには4曲の室内楽曲が収められている。最初の「Patatras!」と題された楽曲はクラリネット、バスーン、それぞれ2台のヴィオラ、チェロ、コントラバスの為に書かれた楽曲である。ひたすら続く不協和音と弦を激しくこすり叩きつける文字通り物理的な音にあふれた音楽になっている。Patatrasとは英語でCrash!。文字通り音が物理的にぶつかり合ってひん曲がっていく様子が感じられる。聴いていて決して気持ちのいいものではない。

 2曲目はチェロの為の独奏曲「Chant」。この楽曲も不協和音に満ちている。特筆すべきところは音の跳躍がすごくて高温はまるでヴァイオリンの音を聴いているようである。チェロの独奏と聞かなければ二重奏か何かと間違えてしまうだろう。超絶技巧が要求される強烈なインパクトのある楽曲だ。

 3曲目は「Rigodon」。ジャケットにはHorn Quartetとあるがフリューゲルホルンによる四重奏であるらしい(この曲には弦楽四重奏版もあるようだ)。フリューゲルホルンの音域を極限にまで拡大して使用した作品。音楽は全く感心するものではないが演奏は飛びぬけた技術で度肝を抜かれる。

 最後の曲は「Les Tenebres de Marc Monnet」。作曲者自身の名前をタイトルとした弦楽四重奏曲である。上記の3曲同様不協和音に彩られた無機的かつ金属のぶつかり合うような不快な弦楽器のこすれあう狂気としか言いようのない作品。音楽の内容はどうであれ、やはり高い演奏技術を求められる弦楽四重奏曲である。

 僕にはこの手の現代音楽の良さがやっぱりよくわからなかった。

 でもたまにこういう音楽を聴くと刺激にもなる。

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ブルックナー
交響曲第6イ長調(原典版)

ケルン放送交響楽団
指揮:ギュンター・ヴァント
REC:1976(RCA BGM BVCC-8915/16)

 ヴァントによる交響曲第6番の演奏は4種類ある。ケルン放響との全集の一枚(1976年:当盤)、北ドイツ放響との2種類の録音(1988年、1995年)とミュンヘン・フィルとの演奏(1999年)である。
 
 このケルン放響との録音は最も早い時期に録音されたものである。北ドイツ放響との2種類の録音は聴いた事がなくて比較できないのであるが晩年におけるミュンヘン・フィルの深みのある美しい音色とは雰囲気が異なり極めてシャープで颯爽とした溌剌とした演奏になっている。
 
 それでいて音楽に切迫した深みがあり(足早ではあるが表層的な薄い音楽とは一線を画す)決然とした凄みが楽曲の隅々に行き渡った極めて彫りの深い緊張感のある名演となっている。
 
 喉元をぐいぐいと押されるような極めて緊張感のある集中度の高い堅固で厳しい洗練された音楽を聴くことが出来る。

 最後まで厳しく緊張感に漲る切迫した音楽が展開される。文字通り息をつく暇すらない。

 まさに、これぞヴァントの神髄であろう。


 参考:ヴァントによるミュンヘン・フィルとのブル6
 http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/54879607.html
 

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ブルックナー
交響曲第6番イ長調

フランクフルト放送交響楽団
指揮:エリアフ・インバル
REC:1989(TELDEC WPCS-6046)

 イスラエルの名指揮者、エリアフ・インバルによるブルックナーの交響曲全集からの一枚。インバルは1974年から89年までフランクフルト放送交響楽団の首席指揮者として活躍しブルックナーの交響曲全集の録音は1982年から88年にかけて行われた。
 
 かなり威勢がよく鳴る演奏であるがティントナーほど幽玄さはないしスクロヴァチェフスキほど明晰さも感じない。またアイヒホルンほど田舎臭さもない一方でデニス=ラッセル・デイヴィスほど洗練された都会的な雰囲気もない。
 
 かなり中途半端な雰囲気をもつ演奏である。微妙に縦のラインがずれて聴こえる部分があったりして場面場面においてはかなり雰囲気で流れているようにも感じてしまう。金管楽器の強奏がやや乱暴に聴こえる。第1楽章の終りの強烈なリタルダンドにティンパニがついていっていないところなどにやはり「ちぐはぐさ」がまとわりついてしまう。
 
 第2楽章もなんとも落ち着かない雰囲気で(第1楽章の雰囲気をそのまま受け継ぐ感じで)どうもしっくりこない。さらに弦楽器のざらついた響きが気になって仕方がない。音楽もあまりに表層的である。もっと丁寧に内へ内へ流れていく音楽を表現してもらいたかった。
 
 第3、第4楽章に関しては大変手際がいい感じで機能的。ただある意味で無機的とも感じられるほど淡々と進められて行く。旋律ごとの関連性などがよく感じられない。
 
 何か全くピントが合わない無味でそっけない風景の写真を長々と見せられているような感じの演奏で個人的にはいただけない演奏であった。
 

参考:この演奏、前にも聴いたことがあった。印象はあの時と今ではかなり違うなあ。
http://blogs.yahoo.co.jp/qq473ms9/17843494.html

3大カウンターテナー

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カプア
1.オー・ソレ・ミオ
ビゼー
2.歌劇「カルメン」〜ハバネラ
マスネ
3.歌劇「ル・シッド」〜泣け、泣け、わが目
バーンスタイン
4.ミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」〜マリア
サン=サーンス
5.歌劇「サムソンとデリラ」〜あなたの声に
ショル
6.百合のように白く
オッフェンバック
7.喜歌劇「ラ・ペリオール」〜ほろ酔い唄
ポール・アンカ
8.マイ・ウェイ
ドニゼッティ
9.歌劇「愛の妙薬」〜人知れぬ涙

パスカル・ベルタン(CT)[1, 4, 5, 8, 9]
アンドレス・ショル(CT)[1, 2, 4, 6, 9]
ドミニク・ヴィス(CT)[1, 3, 4, 7, 9]
フランシス・クチュリエ(Pf)[4,8]
カール・エルンスト・シュローダー(リュート)[6]

カマルグ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ラインハルト・ワグナー
REC:1995(harmonia mundi 901552 [081109-250BOMM])

「3大カウンターテナー」と題されたCD。純粋なクラシックというよりもポップス的なアレンジで有名なオペラのアリアなどが歌われていく。今や市民権を得つつある草食系男子やおねえ系タレントと路線は一緒だと思う。

 1曲目の「オー・ソレ・ミオ」は三人のカウンター・テナーで歌われるのだが正直気色が悪い。アンドレス・ショルの歌う「ハバネラ」やドミニク・ヴィスの歌う「泣け、泣け、わが目」などは納得のいくものである。ピアノ・アレンジで歌われるバーンスタインの「マリア」もなかなかお洒落でいい。

 このCDの中で白眉の音楽は6曲目の「百合のように白く」である。アンドレス・ショルのオリジナルの楽曲であると思われるが、オペラの要素とバロックの要素、ポップスの要素がうまくブレンドされて感じられる楽曲である。切ない旋律とショルの素晴らしい歌声に心を奪われる。非常に美しい音楽である。
おどけた感じの「ほろ酔い唄」も楽しいし、名曲「マイ・ウェイ」もジャズ風のアレンジで格好いい。

 オペラやバロックなどのクラシック音楽の延長線上でこのCDを聴くと非常にがっかりするがポップス的な雰囲気、BGM的なリラックスした雰囲気でこのCDに接すればリラックスできると思う。収録時間が40分に未たずやや物足りなさがあるもののあまり難しい事を考えなければいいリラックスのCDになると思う。

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