クラシック音楽とうさぎの日常

久々に。秋が深まるのでしばらくブラームスで。

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 プロコフィエフ
1.交響曲第4番ハ長調作品47(1930年オリジナル版)
2.交響曲第5番変ロ長調作品100

ロンドン交響楽団
指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ
REC:2004(PHILIPS UCCP-1118/21 475 7792)

 交響曲第5番変ロ長調作品100

 プロコフィエフの交響曲の中でもっとも有名な交響曲がこの第5交響曲だ。ジダーノフ批判にさらされる以前の楽曲であるが、無調の前衛性と調性を持った旋律の分かりやすさとが同居する作品で聴いていて大変面白い。

 1944年の作曲であるから戦争の影響を強烈に受けた作品といえる。初演はレニングラード解放後の1945年3月にモスクワで作曲者の指揮によって演奏されている。ショスタコーヴィチのレニングラード交響曲と似ていて国家的、政治的な色彩の強いものである。

 第1楽章のフィナーレはロシア音楽っぽく焼けるように熱いエネルギー全開の楽曲。第2楽章がもっとも面白い。スケルツォ風の楽章はプロコフィエフ特有の奇抜な語法に彩られた旋律で印象的。
 
 第3楽章は無調と和声が複雑に入り組んだような作風でやはり不思議空間。プロコフィエフ特有の意味不明さが如実に現れた楽曲だ。
 
 この交響曲はすべてが第4楽章へ流れるのだろう。作曲者はきっと意図していないのにもかかわらずある種偶然に近い形でこの音楽が一定の統一をえているあたりは奇跡というほかない。
 
 そういった意味においても素晴らしい楽曲であり音楽だ。アメリカやパリにおける流浪中に培われたプロコフィエフの先鋭性とロシアに戻ってからの保守的な(そうならざるをえなかった)側面が見事な融合をえた作品といえる。

 ソヴィエト(ロシア)にあってこれよりも先にも後にもこれほど両者の緊張関係が程よく融合し反発した作品はショスタコーヴィッチ以外には皆無かもしれない。そういった形にあってもこの作品は「奇跡」の作品といえるだろう。
 
 ゲルギエフの新譜。やはり期待を裏切ってくれる。細かい部分においてはきっちりとはめているのだが録音が悪いのだろうか?テンポが早すぎて重要な点が明確にされず吹き飛んでしまう。サウンドもその狭量がとても狭いのだ。

 音が奥行きもなく平坦でつまらない。もっと豪快に鳴って欲しいし大胆であってほしい。上手いのだけれどもとにかく抑圧された窮屈な演奏との印象がぬぐえない。

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